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Poupées, Fleurs et Amour  作者: 山吹凪咲
1/8

プロローグ

「ゆあちゃん」

「……」

「今日は、2人も来るから」

「……」

「節目だから久しぶりにどうかなって思ったの」

「……」

「………………」

「あ、そうだ」

「……」

「何がいいかな?」

「……」

「……それがいいのね」

「……」

 ………………………………。

 …………。

 ………………。

「……」

「じゃあ行ってくるね」

「……」

「…………行ってらっしゃい凪」



「考えても仕方ないかしら」

「……」

「突然だなあ」

「そう?」

「まあ、分かるわ、かしら」

 ………………。

 じゃあ――

「死ぬか」

「……」

「……」

「思えば……」

「思えば、酷かったわね」

 ……。

 まあ、そうなるよね。

「あの時からかしら。歪んだのは」

 ……。

 どれかな?

「ゆあ」

「――するからねFleur…………」

「……何も、何も言えないわ」

「……」

「……」

 あの時は色々あったなあ。

 まあ、そんなことはどうでもいいとして。

 ずっと放置していたことをしなきゃ。

 これ以上は、もう限界だからね。

 出来ることからしようかな。

 まず簡単に出来そうなのは……2つ。

 だけど……まあ、あってない、そんなものだから何もしなくていいとして。

 残りの5つは皆が戻って来てから考えようかな。



「ただいま、ウル」

「あ、おかえり」

「また?」

「ああ」

「今頃のんびりしているだろう」

 つれないなあ。

「たまには……」

「好きでしているだけだ。まあ、その時は皆で一緒に、だ」

 一生無理じゃないかな?

 ……うん、無理。

 絶対の絶対に無理。

「決まってないだろう?」

「……」

「まあ、どうにかするだろう」

「あの人の世界と違って、ボク達が生きるこの世界は自由だからな」

「……」

「そうだね、恵鈴」

「だから1度はしよう」

「うん」



 遅いなあ。

 ……。

 どれだけのんびり歩いてるのかなあ。

 ………………。

 …………。

 ……………………あ、帰ったかな?

「おかえり」

「ただいま」

「おいで、花」

「リスト、クロ。遅かったな」

「寄り道したの」

「うむ。アイスを……その…………」

 この季節に?

 冬だよ?

「その、夕食後のデザートをどうしようってなってね。それで、桜が提案してくれて」

「好きだろう? 明」

「ああ。ボクだけじゃなく皆、だな」

「そろそろ始めたらいいんじゃないかしら」

「じゃあ、わたししちゃうね」

 そして各々色々と始める。

 あたしはそれを眺めるしか出来ない。

 まあ、うん……。

「今日はゆあちゃんだね」

「うーん……んー…………まあ、任せるよ」

「もう、それは困るって言ってるのに……」

「1度は言って貰うからね」

 ………………。

 よくもまあ、皆はすんなりと出るよね。

 あたしは出ない。



「どうかしら?」

 のんびりまったり、夕食後にちょっと聞かれる。

「それなりにね」

「で、その――」

「駄目、駄目よゆあちゃん」

「そうだ。ボクらのことは気にしないことだ」

「まあ、言うならば愛だな」

「気にしなーい気にしなーい」

 ……。

 ………………………………。

「ありがとう」

「ゆあちゃん。5つ、どうにかなりそう?」

「うん。そもそも3つしかないけどね」

「そうね。あの2つはあってない様なものだものね」

 何をどうやっても引き継がれていく。

 繰り返さない等の為には、成さない。

 幸い成すことは有り得ない。

 なのであってない、そんなもの。

「ま、違う世界ではもしかしたら大変だろうな」

「恵鈴、その世界だともっと増えてそうだけど?」

「言い出したらキリがないぞ?」

 それもそっか。

 でも、もしも、の話をしても仕方ない気がする。

「花、どれからするのー?」

「んー……まあ、あれかなあ」

「あー、花はそれからがいいかもねー」

 自業自得だけど、覚悟はしていたし分かっていた。

 だからこのままでも構わないし問題ない。

 そんなこんなで、2つはあってない、そんなもの。

「花のこれは全員と言っても過言じゃないくらい、絶対嫌だろうしどうにかするだろうねー」

「下手したら自殺する人も居るだろうな」

 また、もしもししているよ……。

「ゆあ」

「あ、起こしちゃった?」

「違うわ。そもそも起きていたわ。そうじゃなくて、そろそろいい時間と思うわ」

「ああ、そうだな」

「ねんねー!」

 いそいそと動き出す。

「また明日話そうね、ゆあちゃん」

「うん」

 というか今何時かな?

 9時、か。

 なんかいつもより早い気がするけど……まあ、いっか。

「今日はどうするのかしら?」

「いつも通りー!」

「抑えような、クロ」

 この流れも見慣れた光景だなあ。

 ……。

 ……………………。

 …………。

 …………ほんの少しぼーっとしている間に、皆寝ちゃったのね。

 相変わらず寝付きいいのね、皆。

 しかも皆、いつの間にか少ない睡眠時間で大丈夫になってるし。

 なんか、羨ましいかも。

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