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6/15

6(・・)v


「自分のランク以上の許可がいる本は認識できない

魔法を施しておりますのでご自由に

お手に取りください。貸し出しはしておりません。

禁書庫はSSランクの人以外は扉が開かないように

なっておりますのでご了承ください。」


図書館内の地図を見ながら案内を聞くと

お礼を言いカウンターから離れると

当たりを見回して人目のつかないところに隠れる。


(さてと必要な本がある場所は、、『探索』『透視』)


『スライム〜知られざるその生体〜』C

(雑食、なんでも食べる、結構頑丈というか、

そうか切って倒したと思ってたけど後で

再生してたんだ、、、病気は、、書いてない、、)


『魔物の弱点〜薬草を利用しよう』C

(家の周りには咲いてないな、よかった)


『お金を貯める方法~始めのお店~』F

( ドングリクッキーでも売ってみるかなぁ、、

でも砂糖高いしなぁ、やっぱりハチミツを、、、)


『かまど作り ~ハンドメイドでレンガから作る~』F

(作り方、、、)

『鉱石全集』C

『魔物素材図鑑初級~』F

『魔物素材図鑑中級~』C

『魔物素材図鑑上級~』B

『魔物素材図鑑超級~』S

『魔物素材図鑑秘匿~』SS

(使えそうな材料は、、、)


そして僕は勇気を振り絞ってある一冊の本を探す

題名はこう書いてあった

『新たなる魔法を想像する〜魔獣の言語理解編』SSS




しばらく必要な本を探索し透視する作業を繰り返し、

必要なことをメモしてアイテムボックスにしまう


作業が終わり図書館を出ると

閲覧許可書の返却のためギルドに戻る


「ありがとうございました。

図書館の閲覧許可書を返しにきました。」


「お早いお帰りですね?

スティールさんには会えましたか??」


「はい大丈夫です。お世話になりました。」


多くを告げず、足早にギルドを後にした。


(後は、消耗品と食材の買い出しか、、、)


それから日が暮れるまで僕は町の市場を

行ったり来たりし必要なものを買い歩いた。


(この町も海鮮系はないな、、まぁ仕方がないか海から遠いし)


あらかたのものが買い集まって

蒼は魚を食べたことがないのではと思い

探したが見当たらない。


(海まで行ってみるか)


一度町を出て人目につかない森まで来ると

『転移』を使って海に飛んだ。



ザザァ~ザザァ~


何度が訪れたことのある砂浜は誰もおらず

夕日が海の向こうに沈みかけている景色は

どこか哀愁を感じる。


「蒼は海は初めてかな?」


(・・))))

“”””””””””


砂浜の上を飛び跳ねながらウロウロしている。

物珍しいのかも(・・)しれない


(、、、さてと日が暮れる前に、、、『透視』

『探索』、、、いたっ『掌握』『誘導』)


砂浜に魚をどんどん誘き寄せ、砂浜に並べていく。

魚を端から血抜きをしていき

アイテムボックスに次々と放り込む


(・・))))

~~~~


蒼はなんだかクリーム色の糸くずの塊のようなものを

気にしているように(・・・)見える


「、、、それが気になるのか?」


『鑑定』を使い食べれるか確認する


天草:食用に向くが加工の必要性あり


「蒼、食べれるみたいだけど

念のため火を通した方がいいよ。晩御飯に茹でよう。」


周りに落ちている海藻類も『鑑定』で調べ

食べれそうなものを拾いアイテムボックスに放り込む。


ザザァ~~


急に砂浜に打ち上げる波の音が大きく聞こえ

手を止めて海を見てみるが特に変わった様子はなく

夕日が半分ほど沈み

もうすぐ辺りが暗くなる事に気がついた。


「蒼、そろそろ帰ろうか?暗くなるし」


(..)

@


遠くの方で蒼と同じくらいのサイズの

ヤドカリと向き合っているのが見えた。

一瞬襲われているのではと走りかけたが、

蒼がしきりにプルプルふるふるしていてまるで

話をしているように(・・・)見えた。

(何をしてるんだろう?)

しばらく様子を見ていると僕に気がついたのだろう

こちらにぴょんぴょんしながらやってきた。


「暗くなるから帰ろうと思うんだけど?いいかい?」


(・・))))

‘’’’’’’’’’’’


僕は蒼を抱きしめると『転移』を使って家に帰った。



「ふぅー、疲れた、、待ってね

すぐご飯にするから。」


鍋を取り出した僕は水を入れ火の魔法で急速に

温めてお湯にし、拾ってきた海藻を放り込んだ。


僕は肉体的疲労でなく

普段しない人との会話に精神的な疲労を感じていた。


(いろいろやることがあるけど、、、

蒼、僕はどうすれば、、、)


久しぶりの会話をしてずっと頭の片隅にある

もやもやが一段と大きくなる。

どうしよう、どうしよう、でも怖い、、、と。


じゅわわぁぁぁぁ


「あっ、やばい!!火っ火っ!!!」


コンロの前で考え事をした僕は

溢れ出したお湯に慌てて火を止め、持ち上げるには

熱すぎたので海藻をざるでさらい

氷の魔法で冷やしお皿に盛った。


「蒼ー。ご飯できたよー。」


(・・))))

□△○


部屋の隅で僕が作った積み木で遊んでいた蒼は

ご飯と聞いてテーブルの上に飛び乗った。


((((・・)

————


「海藻だけじゃ蒼にはちょっと少ないかな?ドングリも出すね。」


取り置きしていたドングリをお皿にザラザラと出し、共に食事を始めた。


(僕は、、僕は、、、これで本当にいいのか?)


食事中もある考えが頭の中を渦巻き、蒼と共にベットに入ってもその考えは収まらない。


そしてこの夜、僕はみるだろうなと思った夢をそのまま見た。

それは遠くない昔に本当に起こった事だった。



ーーーーーーーーー








閲覧ありがとうございます。

ブックマークが増えていて大変恐縮です。もっと頑張ります!!


ほのぼのとしたお話を書いてきたのですが

次回とその次のお話はシリアスになる予定です。

胸糞も悪いと思います、、



海藻類は、本来適切な処理をして食べるものだと思います。ので、何が言いたいかと言いますと、、、

この物語はフィクションです。

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