3・)
次の朝
椅子で眠っていたせいか、体の節々が痛む。
何度か伸びをし、蒼を見た。
(- -)~*
———
なんだかぼんやりしているように見えたので
家の扉を開けたまま1人で川まで行き
歯を磨き、顔を洗っていると
家の方から蒼がやってきた
Ww((・・)www
家の周りは草を刈り込んで短くしているので
比較的視界はましだったようで
まっすぐとこちらに向かってくる
ただ、、、
「怪我はしてないか?大丈夫か?」
人間で言うと全裸で草むらをほふく前進するイメージを
持った僕は、蒼の地面に接している部位を見るが
全く汚れていなかった。
(それもそうか、ここに来るまでは
そうやって過ごしてたんだもんな)
蒼は草の上に戻すと
川の方に跳ねていき
ミ(・・)
~~~~~~~~
バシャン
⚪︎.•
~~~~~~~~
バシャ
(・・)ミ
———~~~~~~~~
驚いて駆け寄る間も無く蒼が水浴びを終え
僕の横に戻ってきた。
腰にぶら下げていたタオルで蒼を拭こうとするが
すでに乾いていた。
「そうだ、蒼のご飯が何かいいかわからないから
一緒に森に行かないか?
出来れば好物とか知りたいし。どうかな?」
w*w(((・・)w*w
良しと理解したので蒼を腕に抱くと、
桟橋の端から向こう岸に跳び、
蒼と出会った森を目指す。
森の入り口で蒼を下ろすと、
僕の前に出てきてピョンピョンと跳ながら
まるで案内してくれるかのように進んでいく。
「蒼はいったいどこに連れて行ってくれるんだい?」
w*w(((・・)w*w
いくらか進んでいくと、
どんぐりの木が密集して生えている林にやってきた蒼は
.....w.....(・・)..ww
夢中でどんぐりを食べ始めた
「蒼の好物はどんぐりか、、
じゃ僕もたくさん拾っとくね。」
アイテムボックスから緑の袋と茶色の袋を取り出し
極力綺麗などんぐりを拾いながら
まだ若い緑のどんぐりと茶色のどんぐりを袋に
分け入れていった。
「また拾いにくればいいしこんなもんかな?
、、おーい蒼ーー。」
(- -)~*
お腹がいっぱいになったので
日向ぼっこをしているようだ
(僕も休憩しようかな、、)
アイテムボックスに袋をしまうと、
携帯コンロとフライパン、ハムと卵、黒パン、
皿を出し調理を始める仕上げにアイテムボックスから
塩胡椒を取り出し味を調整し、
鍋蓋の代わりに『聖壁』を鍋のサイズに合わせて出し、
ハムエッグが完成したら魔法を止めた。
(外で食べるご飯もおいしいな)
のんびり朝ごはんを食べていると
(((・・)——-
蒼の視線を感じた。
皿を動かすと視線もそっちを向くので卵とハムを
もう1つずつ取り出し同じように調理する。
ただ出来るだけ調味料は少なくして、『聖壁』はやめ
念のため普通の鍋蓋を『錬成』して使い、
皿の上でなく取り出した白パンの上にハムエッグを乗せ、
蒼に手渡した。
「美味しくない、駄目かもしれない、
って思ったら吐き出すんだよ?
、、、熱いから気をつけてね?」
(・[•]・)
(・・)))
ジュワッと溶けていくと
コクコクと頷くような動作をした
それをぼくは美味しいととった。
「お昼は僕と同じものを食べてみる?」
(・・)))
またコクコクと頷いた
しばらく日向ぼっこをしてから僕のそろそろ帰ろうかの声に
僕の胸の抱きついてきた蒼を胸抱きしめ家路についた。
——————
~クッキング~どんぐりクッキー
茹でます
↓
浮いたどんぐりを捨てます
↓
乾燥します
↓
どんぐりを炒ります
↓
殻を割り、中身を取り出します
↓
すりつぶし粉状にします
↓
砂糖を混ぜます
↓
平べったくし焼きます
↓
完成
(明日のおやつに蒼に、出してみようかな?)