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歴史的経緯 貞淑

 今回は「貞淑」について。



 貞淑という概念は、血統を守るために生まれたのだと私は思う。

 簡単に言うと、自分の持っている物を我が子に引き継がせるために生まれた概念という事だ。


 浮気ばかりの女の場合、生まれてくる子が自分の子かどうか分からないからだ。

 現代ではDNA鑑定があるからまだマシだが、それが無い時代では貞淑さによる正当な血統の保護は必須だっただろう。

 余談ではあるが、古代ローマ帝国では「愛人が3人に満たない妻は貞淑な女である」という最悪な状況だったらしい。





 男女の逆転した世界でも子供を産むのは女だし、そうなると貞淑さを求められるのは女性の側しかありえないと思われる。

 これを逆転するにはどうすればいいだろうか。


 まず、男性の性行為に対する意欲を削ぐ。

 男がガツガツと求める状況では、それは女性に貞淑さを求めるしかなくなる。これまでの男性上位でない女性優位な社会を創造したとしても、男が性に積極的であれば需要と供給のバランスが上手く図られ、結局は女性側に貞淑さを求める事になるのだ。性に限定しても男性が女性を強く求めないことが必須となる。

 例えば女性の数が多く男性の数が少なかったとして、男性がハーレムを作って全ての女性を満たすのが当たり前と言った風潮になれば、常識的に考えて男性が貞淑さを求められるなどありえないのである。


 性欲を削ぐ手段としては


・ 常識によるマインドコントロール

・ 生物学的に、脳機能から女性を強く求めないようにする


といった手段が考えられる。

 供給不足であれば血統の正当性を求める者達は、自律ではなく男性に貞淑さを求めるようになるだろう。

 政治的に強い立場に居るという事は男性に対する欲求が満たしやすい立場にいるのだし、そんな彼女たちならガツガツとした男性を望みはしないだろう。あくまで自分たちが満たされる程度を望むはずだ。

 為政者とは、民が適度に満たされない(・・・・・・)ことを望むのである。


 逆に女性側が強く男性を求めるようにするのも有効か。いや、そもそも女性の数が多ければ問題ないのか。

 需要と供給、そのバランスを女性の需要(欲求)を多くする方に傾けると、相対的に男性側の供給(欲求)が足りていないことになる。

 そうなると男性側の負担(・・)は大きくなり、最初は快楽から望んでいた行為も徐々に嫌気がさしていき、最終的には女性と性行為に及ぶ事に消極的になる。その状態でいくつも世代が続けば「男性は性に消極的なのが当たり前」という風潮になるだろう。


 また、回数が限られる数少ないセックスのチャンスという状態であれば、女性は男性に貞淑さを求め、「嫁である自分が求めた時にだけ」性行為をするといった形に落ち着くのではないだろうか?

 男女貞操観念逆転世界において、「貞淑」とは限られた弾を無駄撃ちさせないようにする知恵という訳だ。



 結論:女性が多い社会では男性が「貞淑」を求められる

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