あべこべ世界の同性愛について
今回は恋愛感情についてです。
いわゆる男女の恋愛感情ですが、これは性欲を大きく含むものだと私は考えています。
愛しているからその体を抱きたい、と言うのは誰もが悩まず受け入れられる、ごくありふれた話だからです。結婚もそれが大きな理由であるからか、「経済的・性的な契約関係」と定義されます。
結婚するのは、子供を作り、その時の相手を特定するためであると考えれば不思議でもありませんね。
では、男女比が狂った場合、恋愛感情は我々のそれと同じであると言えるのでしょうか?
答えは、否であると思われます。
私は最初に「性欲を大きく含む」と語りましたが、それだけではないのですね。恋愛とは。
性的に未発達状態な年齢層では、手をつなぐだけで満足できる関係でもあるでしょう。キスぐらいは求めるかもしれませんが、別にセックスだけが目的という事もありません。いや、セックスが一番の目的であれば、人はそれを恋愛感情とは言わないでしょう。最終的には肉欲を持ち込むとしても、そこに至る過程を重視するのは当然です。
もっと、互いを満たし合うような感情を、私は恋愛に求めるのです。
肉欲ではなく精神的な充足感が恋愛の目的なのです。
例えば同性愛の方々は、道具などを用い肉欲を満たすこともありますが、もっとプラトニックで、肉欲とは離れたところでパートナーを求めているのだと思います。
ぶっちゃけた言い方をしますと、「セックスは手段にすぎず、目的ではない(人もいる)」と言っていいでしょう。
この辺りの話は最近出たLGBTですか? そちらの方々の話を聞いてみれば、そう感じられると思います。
それらを踏まえれば、男性が近くにいない女性は同性愛に走る傾向にあると思われます。
男性に対する感情は、アイドルオタがアイドルに抱く感情のようになるかもしれませんね。普通の男性の、露出度の低さを考えるともっとレアな感じはしますが。
少なくとも、「身近でない」という一点では同じようなものですが、どうなるのでしょうね? 某妖精板の、掲示板住人のようになるのかもしれません。あちらは存在しない事が前提の、エルフを追い求める板ですがね。
とりあえず、心の隙間を埋める相手は同性が現実的であるのは間違いないでしょう。
ただし。
この考え方は現代系の話を主流に置いた考え方です。
それ以外の時代を考慮したものではありません。
なぜなら、現代以前であれば男性とは一定期間、かなり限定されるとは思いますが、触れ合う時間が持てるからです。
だいたいの「あべこべ世界・現代系」において使われる、定番の「人工授精」「精液提供」といった設定が無ければ、「男性と女性の触れ合う時間が全くない」という状況を、為政者は作れないのですね。
逢瀬の機会を作らないと、人口が先細りで人類絶滅待ったなしですし。
そういった時代がつい最近まであった。
そう言われてしまうと、今回の推測はあまり役に立ちません。
ですので、今回の「同性愛が常識」という結論は、「人工授精が技術として定着し、性行為が行われないことが一般化した社会に限定される」となります。