獣性証明
昨今の社会における問題の一つに、スマホやSNSの浸透による「未婚者増大」というものがある。
簡単に言ってしまえば、ネット上のつながりがリアルのつながりを駆逐してしまったという事だろう。
人は他の誰かと繋がりたがり、それが縁で結ばれる事もあるのだが、ネットの存在はそこまでたどり着けないようである。
これは日本のみならず、アメリカなどでも社会問題として取り上げられるなど、先進国ではどこも頭を悩ませる結果になっている。
では、この問題はあべこべ世界、男女比の狂った世界でも存在するのだろうか?
私の推論を述べるのであれば、否である。
確かにあべこべ世界でもネットは普通に使われているし、わざわざ20年以上前の、ネットが存在しないあべこべ世界を描いている作者さんは少ない。ファンタジー系が少しいるぐらいだ。
それに男女比の狂ったあべこべ世界によくある描写の一つに、「人工授精」というものがある。
この二つが組み合わされば、確かに隣に立つ男は不要かもしれない。
他の趣味に逃げて、結婚できなくても仕方がないと思えるかもしれない。
そもそも男の数が少ないんだから、結婚できない女子(笑)で集まって騒ぐのも珍しくないんじゃないかな。……異端審問会染みている気もするけど。
でもね。
あべこべ世界の女性陣って。
飢えた獣じゃないかな?
私は、想像できないんですよね。
逃げ道があるから。
仲間がいるから。
男なんて要らない、なんて。
本気で口にすると思いますか?
むしろ、それを言っては油断を誘い、抜け駆けしようと暗躍する姿しか思い浮かばない。
男欲しさに友情どころか肉親の情すら捨て去りかねない彼女たちの獣欲が、どうやったら消し去れるのか?
まず、無理でしょう。
本能、遺伝子、それとも神の意志か。
彼女たちの男を求める意思は、ビッグクランチよりも強いのです。
たぶん、きっと、めいびー。
結論。
あべこべ世界における女性の獣性をどうにかするには、世界を終わらせるぐらいの力が必要。
常識程度じゃ太刀打ちできません。