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家族計画

 唐突だが、男女比が女性側に大きく偏っているというのは、種として理に適っているといえる。特に哺乳類。

 女性の子供を産む数が少なくてもいいのがその理由だ。



 当たり前だが、子を為す生き物なら親の数よりも子供の数が多いのは常識だ。

 子供の数が親よりも多くなければ、種として数がどんどん減っていくのだから当たり前である。同数以下では外的要因による死傷があっただけで詰むのである。


 例えば、男女比が9:1、5:5、1:9の場合を考えてみる。


 古代で必要とされる子供の数は、親の数の倍が望ましい。中世レベル以下の医療では子供が親になる数は6割程度なので、倍の数でようやく人口増加が望めるのである。

 よって子供の数は親10人に対し20人がベストというか、最低限となる。実際は出産時に母親の死亡もあり得るので倍どころか3倍が望ましかったりする。

 とりあえず、今回は親10人に対し子供20人で考える。


 男女比というか、女性の数だけで見れば、それぞれ1人、5人、9人だ。

 女性1人だと20人も子供を産むのは絶望的である。双子や三つ子だけを生み続けても難しい。

 女性5人なら1人平均は4人だ。これは現実的な数字だろう。

 女性9人なら、1人平均はおよそ2.2人。この数字なら現代でも充分通用する。出産回数が二回未満の女性が増えつつある現代では、むしろ女性の数が多い方が社会にとって有利といえる。



 一つの家庭の人数という意味では、もう少し別の見方をする必要があると思う。

 しかし、男女比だけを抜き出してみた場合、女性の出産回数の軽減という意味では、男女比が女性側に大きく偏った世界は「アリ」なのだ。

 出産回数が減ると言う事は女性が働く機会、女性が働ける時間が増えると言う事でもあり、それは家庭単位での収入増加にもつながる。あべこべ社会なら女性の収入がリアルの男性と同じぐらいだろうから。

 つまり女性にとって出産回数の少なさが有利に働くのは自明の理であり、「愛する人の子が欲しい」「夫を独占したい」などといった精神的な理由でもない限り、ハーレムというのは思った以上に合理的である。

 ……男性側の、性的負担を無視しているのだが。



 今回のまとめ

 男女比が女性に偏るのは、種の繁栄だけ見ると合理的(な面がある)。



 細かい所に目を向けると問題も多々あるのだが、それはそのうち、リクエストがあった時にでも。

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