エロ本は寂しい女性の救世主となりえるのか?
あべこべ世界では女性が堂々とエロ本を読む。
男はそんな女に眉を顰めるものの、こっそりレディコミ相応のエロ本をこっそり読む。
男女の立場が逆転している以上、当たり前の話ですよね。
ただし、その内容については大きく二つのパターンに分けられると思います。
・ 男の肌は、どこでも尊い
・ エロは性的欲求に直結するので腰回りをガン見する
どちらかというと前者が多いですね。
男性が希少なので、どこが見えても嬉しいと言いますか、そもそもエロ本のモデルになってくれる男が少ない以上はどこでも性的に興奮できるように訓練されてしまうのでしょう。
数が少ないって事はハードルが高くなるって事ですからね。露出で勝負してくれるモデルっていうのはモデルの総数が多いからこそやらざるを得ないって現実がありますので。
まぁ、腰回りというか、男のアレ以外に興奮するポイントを持つこと自体は珍しくない話です。
特殊性癖というのは露出過多のエロ本が存在する日本男子ですら持ちうる、持っている者が多いですから。
……なろう小説編集の、「とりあえず表紙に肌色面積が多い女を出せばいいだろ」って風潮には呆れしかないですけどね。「ガキしか相手にしない気か、貴様ら! 小説通りの露出少なめにしつつエロ表現に挑むのがプロの仕事だろうが!」って言いたいです。
話が逸れましたが、単純に異性の裸であればそれでいいと言うのは若い世代にしか通用しないでしょう。
そして若い世代も何らかのこだわりを持っていても不思議はないのです。
現代日本レベルの世界で男性の数が少ない世界なら、女性は早い段階で訓練された煩悩を得ると推測されます。
なぜなら、現代日本レベルという事はスマホなどの機器を若いうちから持ち、なおかつ性的なイラストやちょっとエッチな漫画やアニメに触れる機会が多いからです。
若い世代でも、フィルタリングの壁を乗り越えてエロイ画像や動画を収集しきる強者が多く、彼ら(あべこべ世界では彼女ら)からエロは拡散するのです。中にはフィルタリング無しのスマホを持っちゃった子供もいますしね。
そうやって早い段階からエロに接触する、若い世代。
彼女らはきっと私のようなおっさん世代にしてみれば有り得ない早さでエロ方面の経験値(ただしリアルではない)を稼いでフェチズムに目覚めるのです。
若いって事はエロ方面に興味津々ですからね。ノンストップで踏み込むでしょう。SNSによる話し相手の多さも、エロ方面での成長を促進するでしょう。
また、直接的な接触経験が少なくなる事で現実からかい離した、本物ではありえない方向に育つことも考えられます。
リアルに押し付ける妄想がありえなさ過ぎて、男子に敬遠される女子が増えそうですね。
そうやって負のスパイラルに陥り、最終的には男と女の溝が深くなる、と。
こういった話は二次元にしか興奮しない男性の問題などと共通ですが、男女比が狂っていればそれが加速する可能性が高そうです。
リアルの日本なら男女比が1:1なのでそこまで大きな問題にはなっていませんが、あべこべ世界で男女比が狂うと、二次元にはまり込んでリアルを捨てる人も多いのではないでしょうか?
もしくは逆側に踏み込んで狂ったように男を求めてしまうか。
あべこべ世界で提供されるエロ本関連。
それは女性の性欲をどこに導くのでしょうか?
日本でたまに言われる、「男性の欲望のはけ口」や「性犯罪抑制の鍵」となってくれるのでしょうか?
それは、あべこべ作者様次第。
できればエロ本が「性欲暴走の源泉」などと言われない事を期待します。




