第3話
随分遅くなりましたがまた投稿させていただきました。
短いですがどうぞ読んでください。
コメントや評価をしてくれるとありがたいです。
結果は散々なものだった。龍の言った通り、一瞬にして自分は床にたたきつけられた。
(まったく見えなかった)
「ふん。今度からは身の程をわきまえて隅で一人でやるんだな」
そういうと龍はほかの相手を探しに行ってしまった。
「大丈夫か?」
するとショートヘアの赤毛の女がのぞき込んできた。
「君は誰?」
「あたし?あたしは火ノ山炎。あんたは?」
「自分は月神光牙。光牙と呼んでくれ」
「光牙か。あたしも炎でいいよ」
「それにしてもあいつ強かったな」
「あいつはあたしらの中でも別格だよ」
「あいつを知っているのか」
「ああ。あいつは龍。素手であいつのにかなうやつはあたしらの中にはまずいないね」
「あいつそんなに強いのか」
(そりゃかなわないわけだ)
「あんた知らずに勝負したのか」
「ああ。でも知っていたとしても声をかけて勝負したと思う」
「あきれた。あんた馬鹿だね」
「否定はしない」
光牙はそういって苦笑いした。
「それ、自分で言ってて悲しくない?」
「ははは…それより炎は強いの?」
「あたし?あたしはたいして強くないよ。あたしの本来の武器は大剣。素手はその次くらいかな」
「へえ~とりあえず一勝負お願いしてもいい?」
「おおいいよ。あたしに負けてるようじゃこの先やっていくのは到底無理だろうからね」
「なら早速やろう」
二人はそういって距離を置くとそれぞれ構えた。
ご拝読ありがとうございました。