第1話
初めて書いた作品です。至らぬところがあると思いますがご容赦ください。
また筆が遅く、機会に慣れてないので投稿は遅いと思います。
その人は光のような人だった。自分が夜に化け物に襲われそうなところを助けてくれた。
「あなた大丈夫?」
「はい大丈夫です」
「そう。良かった」
その人はそう言ってほっと息をついた。その髪は月明かりに照らされてきれいだった。
「あなた名前は?」
「え、じ、自分は月神光牙といいます」
「月神光牙君か。私は日ノ草天音。また縁があったら会いましょう」
「あ……」
そう言ってその人、天音さんは行ってしまった。
これが自分と天音先輩との出会いである。
あれから五年の歳月が過ぎ、自分は天音さんの所属する世界的民間警備組織。通称、SMPに入る事が出来た。ここは、警察や軍隊が手に負えないような犯罪者や異形の生物など対象に、諜報、捕縛、討伐を主な仕事としている機関である。ここから自分の新たな日々が始まるのである。
光牙がそう思っていると、
「おい、そこのお前」
後ろから声がした。振り返ると50代ほどの男性が立っていた。
「お前、新しく入ってきた新人か?」
「はい。本日よりSMPに入団しました月神光牙です」
「バカ者!!」
「はひっ!?」
「お前のような新米がSMPを名乗るのは百年早い!いいか。SMPを名乗っていいのは部隊に所属しているメンバーだけだ。今のお前は、『ザット』と言う下っ端に過ぎん」
「は!、し、失礼しました」
「有無、よろしい。では精進するのだぞ」
そういうと、男性は歩き去って行った。
「一体あの人は誰だったんだろう?」
「あの人は兵長さんだよ」
「わっ!」
また後ろから声がしたので振り返ってみると、自分と同じくらいのメガネをかけたワンピースを着た女の子が立っていた。
「君は誰?」
「私?私は水沢冷子。こう見えても魔法使いなんだよ」
「へぇぇそうなんだ」
「あんまり驚かないんだね」
「存在は前から知っていたしね。それに自分も似たような力をもっているからね」
「そうなんだ。私は水と氷の魔法が得意なの。そういえば君の名前は?」
「自分は月神光牙。これからよろしくね水沢さん」
「冷子でいいよ。こちらこそよろしく光牙」
そうして二人は歩きだした。
ご拝読ありがとうございます。