悲しみ
母親が少女に 辛く当たっても 少女は 笑顔を絶やさなかった......ある日
母親が
「なんで あんたは そんなに 笑ってられるの?
ひどい事 されても なんで?見てると 腹が立つんだけど!」
「.........ごめんなさい......泣いてるより
笑ってた方が いいと思って......」
「そう言うとこ 本当に ムカつく!」
少女は どうしていいか 分からず 母親に 謝りながら すがる
母親は それを見て
「うっとうしー!」
思いっきり 払いのけ 少女は転倒
その時 テーブルの 上にのった コップが割れ
少女は 手を怪我して しまった。
母親は 余計に 腹が立ち 少女の頬を 思いっきり 叩き
「お前なんか 生まなきゃ よかった......もう
限界......」
そう言い 捨てると カバンを持って 家を出た
少女の手は 血だらけ......割れたコップの
破片を 1枚1枚 片付けながら......
「痛い......いたいよ...おかあさん」
胸を 抑える......少女は 立ち上がり 玄関へ走り ドアを開け 外へ走り出した!
「おかあさーん おかあさーん!」
辺りを 必死に探す
「おかあさーん おかあさーん!」
何度も何度も 母を呼ぶ......どんなに呼んでも
母親は いなかった......
少女は 靴も履かず 走り回ったせいで 足の指は
ボロボロで 血だらけ......
ハデスの心も 限界......少女の目の前に 姿を見せる そして、強く強く 抱きしめて 離さない!
「どう......どうして 邪魔するの?あなたは
誰?関係ないのに......邪魔しないで!」
必死で 振り払おうとする少女 ハデスは 離さない!
「どうして......おかあさん......」
少女は 気を失ってしまう......
サデスは 少女を抱き抱え 家に......
家に着くと ハデスは 少女を 押し入れのベッドへ寝かせ 傷口の手当てを......
サデスには 治癒力がなかった......傷を治す事の できない自分に 腹が立つ ハデスだった...
この時を きっかけに ハデスと少女の 暮らしが
始まる事に......