最終章 前編
三年後
ハナは もう3才 活発過ぎて 後を追うのが 日課になってるハデス
今日は マナと話した あの公園に ハナと遊びに来ていた......
「パパー!見てみて!」
ハナは おもいっきり ブランコを 立ちこぎしてビューんビューん 風をきっていた......
それを見た ハデスは 噎せかえる
「げほっげほっ...はっ ハナ!」
慌てて ブランコの前に
ごチーん!大きな音と共に ハデスが オデコを抑え うずくまる......
「パパー!」
ハナは ブランコを 飛びおり ハデスに駆け寄る
「パパ!大丈夫?」
お転婆なハナも この時は 心配そうな顔で...
その時
両手でハナを 抱き寄せ
「ガッシャーン!捕まえた!」
ハデスは 得意げな顔で ハナを挑発する
「うわー!捕まったー!」
ハデスに合わせて ガックーンとうなだれた
ハデスとハナは 全力で遊んだ......時間の立つのも忘れて とことん遊ぶ
辺りは 柿色の夕日で 包まれ 一日の終わりを 感じさせた......
帰り道
「ハナ 喉乾いたね!ジュース 買おうか」
ハナは 喜んで 無邪気に 跳び跳ねる......そんな ハナを見て 顔が緩む......
自動販売機の前で
「ハナ!何飲む?」
「ハナね リンゴ!リンゴ!リンゴ!」
ハデスは 笑いながら リンゴジュースの ボタンを押す
ガラガラガラ
リンゴジュースを 取りだし ハナに
「わーい!リンゴ!リンゴ!リンゴ!」
普通の日常が こんなにも 残酷な物とは 誰も想像するはずが なかった......大型トラックのタイヤが 大きな音をたてて パンク!起動を失った 大型トラックは よーしゃなく ハデスとハナ 目掛けて突進!
ハデスは ハナを おもいっきり 両手で突き飛ばす ハナは 転がり わんわん 泣き叫ぶ
一瞬で ハナの前を 大型トラックが ハデスを巻き込み 通り過ぎた......
ハナの 泣き叫ぶ 声だけが 響き渡る......




