ハナ
ハデスは ようやく 気づいた......過去の状況は 変えられても 死は変えられない......事を
タナトスは 知っていて あえてハデスを 人間にして マナと共に 暮らせるように......きっと
ハデスの命も 残り僅かな ものだろう......
タナトスに 見えない 死日はない......はず..
(マナ......君は 幸せでしたか?もっともっと
一緒に 永い時を共に 過ごしたかった......マナが 命と引き換えに 生まれた子は 目元がそっくりで......愛しくて......たまらない...
僕が死ぬ日まで 守り幸せにします......
何年後か 何十年後か 何百年後か もっともっと先かも しれない......それでも また巡り逢い 恋に落ちるよ......この記憶が 無くなっても きっと マナに会える......その時まで......)
ハデスは ツリーハウスの 窓辺で 子供を抱っこしながら そんな事を思ってた......ふと、木の窓枠に 目をやると 小さく
ハデス マナ ハナの文字が 掘られてた......
(マナ......)
文字を指で なぞりながら 涙が溢れる......抑えキレない 思いが 一気に溢れ出た......声を殺して 泣く......肩を振るわせ......
「ハナ......ママが お前のために つけてくれた
名前...だ......よ......ハナ」
(笑って くれたの?......ハナ)
抱きしめながら 頬でハナを 優しく撫でる
(......マナ 君は本当にズルいよ......こんなにも 好きにさせて......居なくなるなんて...)




