誕生と別れ
あれから 細やかな 二人だけの 誓いの言葉を
交わし......結婚式を挙げた......
マナは 花を摘み ブーケを作り ハデスは 花冠を 不器用ながらも 作り マナの頭に......そっと のせる
指輪は 木を彫り 指の大きさに 合わせて 丁寧に
作りあげた......少し大きめの 指輪は マナからハデスに......小さめの指輪は ハデスからマナに 二人は 誓いをたてる
「どんな時も 二人の愛は変わらず 永遠であり続ける事を 誓います!生まれてくる 子供を 愛し守り 幸せに 暮らせるよう 誓います!」
ハデスは 優しく マナにキスをする......
この幸せな時が 永遠に続く事を 願って マナを抱きしめた......
月日が流れ 平凡だけど 幸せな時間を 歩んでいた......二人
そんな ある日.....突然
マナの陣痛が 始まった
ハデスは この時がくるまで 必死で お産の勉強を していた......マナが安心して 子供を生めるように......薪でお湯を沸かし バスタオル ハサミ 紐 タライ 最小限だけど 準備を整え......
陣痛で苦しむ マナの背中に 暖めたタオルを そっとあてる マナのお腹にも......
「はぁはぁはぁ......ありがとう...はぁ...痛みが 和らぐ......よ...うっ...はっはっはっ」
マナの 呼吸が激しく 大きく 息み出す...
マナの手に力が入り
「う〜ん〜〜〜んんんうーーーんんんーはっはっはっうーーーんんんうーーーんんんうーーーんんんはっはっはっうーーーんんんうーーーんんん」
(がんばれ マナ!がんばれ マナ!)
ハデスの手にも 汗が滲む......その時 赤ちゃんの頭が 見え出す
「マナ!後もう少しだ!がんばれ!」
その言葉に 答えるように 息む!
その時......するーっと 赤ちゃんが 流れ出て
ハデスが 優しく抱き へその緒を縛り ハサミで切り 顔や体についた 胎盤や血を キレイに洗い落とす......その瞬間
「オギャア オギャア オギャア オギャア」
大きな声で 泣く赤ちゃん......
それを聞いた 二人は 喜びが涙となって溢れ出す......
「よかっ....た....」
ハデスは 優しく マナの頬に キスをし
「...ありが...と...う...マナ...」
そして......お乳を与えながら 眠るように...
マナは この世を去った......




