時が流れて
耐え難い時の流れ 僕はここから 抜け出す方法を
探し続けた......
母レアーも この状況に 心を痛め 夫クロノスに
何度も何度も 息子ハデスを 許して欲しいと 涙したが......夫クロノスは 許さなかった......
それを見ていた 弟ゼウスとポセイドンが 母レアーのために 兄ハデスを 救うため
動き出す......
母レアーは 夫クロノスの 目を盗み 牢屋の鍵を
手に入れ 息子ゼウスに託す
ゼウスは 巨人のキュクロプスが 作りだした
隠れ兜を 手に入れ ポセイドンと共に 兄ハデスの
いる牢屋へと 向かった
牢屋に着くと ゼウスは 兄ハデスのところへ行き
牢屋の鍵を開けた。
ポセイドンは 三又の矛を 一振り 軽く地を揺らす
ゼウスは 兄ハデスに 巨人キュクロプスが 作った 隠れ兜を渡す
そして、父クロノスを 倒す時 三人集まり 共に
戦う事を 約束した......
僕は 二人と 固く抱擁を 交わし 隠れ兜とを
纏い 気配を消し 外に続く階段を 掛け上がる...
外へ出ると 母レアーが......
ハデスは 隠れ兜を外し 二人は 抱き合い 暫しの 別れを告げる......
「ごめん......」
「......」
母レアーは 何も言わず 二又の槍を ハデスに
渡し......
ハデスは 隠れ兜を 纏い 少女の元へ......
その頃 少女は 裸足で 外に出され 一人夜を明かしてた......
ハデスは 少女の前に 舞い降り 姿は見せず
少女の側で 一緒に過ごす......
辛いはずなのに 鼻歌を歌う少女......
真っ暗で 怖いはずなのに......笑顔の少女
その時 玄関のドアが 開いた‼
ガチャ
そこには 少女の母親が 立っていた......
もう母親の 姿ではなく 闇のオーラを纏う 悪魔に変わり果てた 愚かな人間......
家の中からは おぞましいオーラが 溢れ流れ出ていた......その先には あの男性の姿が......