再会
目の前に 死神 タナトスが 現れ
「お久しぶりです。」
「!?」
驚き過ぎて 言葉を失う......
(何故 タナトスが ここに......?)
「ふふふ......何故 僕がここに いるのか 不思議で しょうがない 様子ですね」
ハデスは 警戒しながら 答える
「あぁ」
「あなたは ここで 何をしようと してるのです?」
「......」
「まぁ いいでしょ......大体の事は 予測できるので......率直に 少女に会って どうするのです?」
(なんなんだ......)
「言う必要がない!」
「なら いいでしょ......僕と一緒に 来て ください」
「どこへ?」
「来れば 分かります......」
そう言うと タナトスは 羽を広げ 空へ
(なんなんだよ......)
心と裏腹に タナトスの後を 追う
着いた先は マナの母親が 亡くなった 病院だった......
「......」
タナトスは 病院の中へ......ある病室の中に
入った......ハデスも続く
「?!」
ハデスは 驚愕する
(マナ?!)
「これは......どういう事だ!」
「何を 驚いてるですか?人間なら 遅かれ早かれ
死は 訪れる......この少女は 明日 死にます
僕が 連れて 行きますから......」
呆然と 立ち尽くす ハデスに
「これが 現実なんです......あなたが どう足掻いても 明日 必ず 死は訪れる」
「僕が 居なくなってから どれくらいの 月日が流れた?」
「一年です」
「......タナトス......マナの記憶は 君が」
「そうです......知り合いですから......あの少女の 記憶を戻し もう一人の 少女と 最後に
合わせて あげただけです......ただ その時に
あなたの 記憶も 甦ったみたいですね......
それからは 山に行って あなたの 造った
ツリーハウスを 探す毎日が 始まって......
後は 言わなくても 分かると 思いますが...」
「......ありがとう...」
「もう一度 聞きます これから どうするのです?」
「これから......一年前に 行くよ......」
「死ぬのにですか?」
「何度でも 繰り返し 何度でも 会いに行き ずっと側に......居て たくさんの やりたいことを
叶えて......寂しく ならないように たくさん
思い出 つくって......僕が......そうしたいだけです」
「あなた自信 壊れますよ......言っても 無駄のようですね......ならば......心を失わない事を 祈ります......」
そう言い残すと タナトスは 消えてしまった...
最後に ハデスは マナを 抱き寄せ
「......何度でも 会いに行くからね....マナ」
優しくキスを......




