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筋トレしてーぜ  作者: あまたちゃん
6/6

地獄ちゃんねる2

「どこいくの」

「帰る」

「まってよ、話したいこと、あるから」

 店から出ても、爆音の余韻で、耳がじんじんとする。

 梅宮は自販機のボタンをおした。缶ジュースをおれにさしだす。

「一週間まえ、うしろ姿はみてたんだけど。声、かけられなくて」

「制服で入るわけにもいかないし」

「部長、心配してるよ?」

「もう関係ない」

「あの、お父さんの話、ほんとなの?」

「……」

「ごめん。うそなわけ、ないよね」

「ごちそうさま」

「まって。それで、もし、お金に困ってるなら、話があるの」

「……話?」

 ふりむくと、私服の梅宮が淡い黄昏につつまれている。

「それじゃ、いこうか」

彼女の背中についていく。街が紅茶色に染まった。

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