表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生しても社畜なので辛い  作者: あぶてにうす
3話 神になるものと、神を引き摺り下ろすもの
73/162

鬼退治ボランティアにつき永久フリーパス

 リーズとヒューゴは宗弥達と分かれた後その後二日ほど馬を走らせた。


 一日夜営をし、日暮れごろに目的の中継地に到着した。


 ガレリア市。低い壁に囲まれた、ありふれた町だ。


 流通の間の都市で治安も良く、市場も栄えており平和で豊か町である。


「一ヶ月ぶりぐらいですかね。なんか懐かしい気持ちがします」


 ヒューゴが言った。


 ちょうどリーズが一ヶ月前に聖都に戻る際にヒューゴと一緒に泊まった町だった。


「そうですね」


 町の人は穏やかで、善良でよくもてなしてくれたことを覚えている。


「あー、ちょっと止まってくれってヒューゴさんに、リーズさん! お久しぶりです」


 入り口の門番の前で止まると、門番は目を丸くして馬車へと近づいていきた。


「ジョナサン! 久しぶり、ちゃんと言われた通りのメニューはやっているか?」


 ヒューゴは馬車を降りてジョナサンと呼ばれた門番と握手をした。


 ジョナサンは、まだあどけなさを残した青年だった。よく手入れされた古い甲冑に身を包み槍を携えている。


「もちろんですヒューゴさん! 毎日欠かさずやっています。腕立てに、スクワットに、素振り! 武器のメンテナンスもかかしてません! ああ、そうだ市長をすぐに呼んできますね」


 と、ジョナサンは一目散に町の中へと走って行ってしまった。


 しばらくして、ジョナサンが遠くから走ってきた。


 手を引いているのは市長その後ろに何人も何人も走ってきていて、人の波が流れ込んできた。


「お待ちしておりましたぞぉぉ! ヒューゴ殿!」


「市長!」


 カサブランカ市長が走りながらやってきてヒューゴの前で礼をした。


「こちらこそ、手厚い歓迎感謝致します!」


「ヒューゴ殿と、リーズ様にはこの街を救っていただいた英雄にございます。この程度のことはさせてください」


 一度顔を上げてそういうとカサブランカはまた深々とお辞儀をした。


 一ヶ月前立ち寄った際にこの町はオーガの群に狙われており、ヒューゴとリーズが門の前で迎撃に行き撃退をしたのだった。


 本来Cランク相当のクエストでギルドに黙って勝手にやったことだったので宗弥も知らない。


「どうかもてなさせて下さい。もし今日、こちらに泊まられるなら代金はこちらで持たせて下さい!」


 リーズとヒューゴは目を合わせた。


 受け取るわけには行かないという説得をしようと考えていたが、前回、善意で助けて、帰ろうとする際に立ち寄った時も盛大な歓迎を受けた。


 おそらく、この町に来る度に同じような事が起こるだろうことが想像できたので説得をあきらめた。


「分かりました。ありがとうございます」


「ところで今回はどう行った用向きで?」


「ああ、それはリーズさんが聖都に帰られて司教になられるので、その帰り道の護送ですね」


 にわかに辺りは色めきたった。


 ガレリアにも教会はありリーズがどの程度偉くなるのかということは、その場にいる全員がすぐに分かった。


「それはそれは、盛大にしないといけませんね!」


 カサブランカ市長は目を輝かせて言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ