エピローグ2 今回の冒険で得たもの
「だーかーらー、どうしてそう勝手に突っ込んでいくんだよ! フォローするこっちの身にもなれってんだ!」
「うるせえ、テメェがチキンだからあたしの動きに追いつけねぇんだろ? 下手くそ!」
「猪みたいに突っ込むことしか脳がない無能!」
「お、やんのか?」
「やるのか? 女殴る趣味ないけど、エマは例外だわ」
「おう、王子だろうがなんだろうがボッコボコにしてやんよ」
しばらく経ってのクエスト後。
エマが突出しすぎてまあまあ危ない状況でドミニクがフォローした。それで口論にどういうわけか発展した。
「お ふ た り と も ?」
リーズがそれだけ喋ってただけで辺りは凍りつくようだった。
「「はい、すいませんでした!」」
即座に直立不動になって謝り出す。二人。一旦は決着を見た。
帰ってきてからもドミニクは結局エマとは犬猿の仲で、すこし見栄っ張りであるということは大して変わらなかった。
「お互いに、お互いが悪かったと思うならちゃんと言いましょう」
「た、確かにあたしが前にで過ぎてたし、なんとかしてくれるだろうって甘えてたところはあった」
「おれも、行動はある程度読めていたのにもっとおれの思っている通りに動いて欲しいって思って、悪かった」
お互いに頭を下げあった。
数秒間頭を下げて、顔を上げて、エマとドミニクがまじまじと見つめ会うと大きな声で笑い始めた。
「なんだ、結局、出来ることやってやらせてムカついたってだけじゃんかよ」
「本当だ、めちゃめちゃ下らない」
そう言って二人で腹を抱えて笑っていた。
「ドミニク?」
「何さ」
「最近良く笑うようになったね」
宗弥がそう言った。
「おれは、前から大して変わっていないと思うよ?」
そう言ってドミニクは笑ったのだった。




