第5話 「コレできるかなっと……うお!危ねっー!!!」
あれからアルド兄さんも出て行った後、僕読んでいた
魔法書をまた読み始めた。
{初級魔法指南書}
まず基本として
・魔法は体の中にある魔石に溜まっている魔力を消費して使うことができる。
・魔石の位置は大体胸の方にあるが個人差がある。
・魔力があっても魔法は出せない人はいる。
・そして魔石は魔力の量によって色が変わる。
※白→緑→空→青→黄→桃→赤→紫→灰→黒という順番になっている(右に行くほど多い、そして白は魔力を持ってない。)
と書いてあった。
ふむ、面白いな。
神様から貰った力がどのくらいなのだろうか、黒は越えてると思うが……。
この世界は3歳になると魔力測定をする。
そこで色がわかるらしい。
まぁ、魔力測定なんて貴族しか出来ない大変なものらしい。
だから魔法使いは貴族から良く出るみたいだ。
ちなみに僕は魔石の色が固定ではなかった。
虹色だったり白色に光る白金色だったり透明だったり。
どういうことなのだろう。
と、とりあえず魔力あるしいいか!前向きに捉えていこう!うん!
よし、じゃあ魔法を使ってみるか!
{初級火炎魔法編}
・ファイアーボール
燃える炎を弾にして投げるイメージを想像してください。
そしてイメージ出来たらファイアーボールと唱えます。
ふむふむ、簡単そうだな。
よし、イメージできた。
ファイアーボールッって感じか
「ふぁいあb、うおえっ!!??出来た!?!?まだ詠唱途中だったのに……何故だ?」
つい叫んでしまった。
自分の頭ぐらいの大きさの火の球が出た、もっと大きくできるなこれ。
原因わからないがとりあえずファイアーボールを出しっぱなしにすると危ないので、消すことにして消えろと念じてみたら消えた。
「なんだったんだろ。」
心の中で念じるとでるのだろうか?
よし、もう一回ファイアーボール!
「出来たっ!もし、詠唱が必要ないならこれは大きなアドバンテージなんじゃないか?」
そう言って喜んでいると。
「リオーネ!?どうした!」
アルド兄さんが入ってきた。
あ、ファイアーボール出したままだった。
消そう。
「えっ?リオーネ、今……炎………。…っていうか今どうやって消したの?」
「えっと、兄さん、その……。」
正直に話すしかないな。
「すごいじゃないかリオーネ!!!」
正直に話すと兄さんはすごいと自分のように喜んでくれた。
まぁ、無詠唱の件は話してないが。
「本当にすごいなリオーネ、アレだけの大きさのファイアーボールみたのは初めてだよ!
しかも今2歳だろ?魔石は…青、いや黄色ぐらいの色なんじゃないか!?」
すみません兄さん多分もっとあります。
ってかファイアーボールあれでも大きいの?
「兄さん、でもファイアーボールもっと大きく出来ますよ?」
「ははっ、リオーネも意地を張るようになったか。」
むっ、嘘ついてないのにっ!
「じゃあ、いきますよ!ファイアーボールッ!」
すると僕の体ぐらいの大きさの球が出た。
「え………。」
兄さんが口を開いて停止している。
とりあえず消したあと兄さんに話しかけた。
「ほら、嘘じゃなかったでしょ?」
そういうと兄さんは苦笑いしながら言った。
「撤回するよ…、黄色どころか、赤ぐらいじゃないかな。」
少し不味いな。
このままじゃ魔法使いにされて親にうまく利用されてしまうだろう。
「兄さん、お願いがあります。」
「なんだいリオーネ。」
「魔法が使えることは内緒にしてはいただけませんか?」
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