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第2話 「情けは人のためならず、神のため。死には死を。」

「えっと、神様が時間かかったのに大丈夫なの?僕は神様みたいに力持ってないし、絶対神様よりも戦えないよ?」

「安心してほしいのじゃ!ワシはあくまでここから人間に力授けたりして間接的でしか無かったからワシの力が発揮できなかったのじゃ。」

「なるほど。神様が戦ったとき実際はどのくらいの効率だったの?」



「1パーじゃ。」




うわっ…神様の効率、低すぎ…!


「ちなみに僕が直接力貰って行った場合はどのくらいの効率になるんですか?」

「100パーじゃな。」

「え、僕すげぇ。」

「うむ、そなたは凄過ぎる、オーラというかフェロモンというか、

……あやつがそなたに惚れたのもわかるわい。」

「え?なんのオーラですか?」

「…いや、そなたの体質じゃな。愛される、いや、愛されすぎる体質じゃ。力という概念にさえ愛されておる。」

「愛されすぎる体質ですか?そんな、汗っかきみたいに言われても…。」

「冷え性と同じと思えば良いわ。」


愛されすぎる体質………ねぇ。

確かに両親はすごい僕を愛してくれるし、ってか、やばいぐらいだし。

クラスでは確かに保護とか言われたりしたし………。

思い当たる節はある。

っていうか刺殺ちゃんが一番の例だよね………。


「でも、しs…異神さんみたいな例は初めてだよ?」

「まぁ、人間というのは強大な力に対し距離を取るからの。まぁ、理性が強いのじゃろう。

あとこの世界の人はアイドルだとか俳優だとかで手に届かない存在というのを知っているというのもあるからじゃろう。」


なるほど、今の某ジャヌーズグループのテンペストは神格化されてるって言うしね。

ってことは異世界に芸能人とかそういう似たような概念なかったら、耐性がなかったらどうなんだ?


「異世界は大丈夫なの……?そういう耐性無い人に襲われるんじゃ…?」

「それには考えがある。」

「考え?」

「うむ、そなたの体質をある程度弱めようと思っての。」

「え?そんなことできるの?」

「まぁ、これでも神じゃからな。」


そうだった、見た目のぷりちぃさに忘れそうになったけど、この子、神だった。


「弱めすぎて逆に嫌われすぎとかないよね?」

「安心せい、さてもう一度頼もう。ワシの代わりに異世界へ行き敵を倒してくれぬか?」


うーん、まぁ大丈夫っぽいし、神様の力貰えるなら行こう。

天国に行ったとき両親とかと合わせてくれそうだしね。


「はい、お受けいたします。」

「そうか、ありがとうこのとおりじゃ。」

「それで敵って言うのは?」

「おっと、その説明をしなくてはな。異世界というのは剣や魔法のある世界じゃ。」


魔法かぁ。空飛んでみたいなぁ。


「剣や魔法ね。」

「うむ、これはこの世界の人が考えたものを参考にして作った異世界じゃ!」


やべぇ、異世界、人から出来てる。


「うん、じゃあ敵は魔王とかそういう?」

「うむ、魔人族を率いる魔王が敵じゃ。」

「僕、力持ったら勝てる?」

「無論じゃ、1パーのワシでも封印できたぞ。」


あ、すごい行けそうな気がする。


「えっと、僕は勇者になるのかな?」

「いや、あっちの世界に勇者という概念はなくての、冒険しつつ魔王倒して貰えばよい。」

「うん、分かった。」

「生まれは貴族にしておこう、ちょうど死産になってしまう貴族がいての。その子をそなたにする。」

「うん、魔法の適正つけてくださいっ!お願いしますっ!」

「安心せい、ワシの力を授けるとゆうておろう」

「あ、そうでした…。」

「あとひとつ大事なことが。」

「大事なこと?」

「うむ、そなたは黒髪黒目じゃが、異世界では黒髪黒目は禁忌とされている。」

「え、な、なんで?」

「うむ、古代のから伝わる話じゃ、強大な力を持った1人の黒髪黒目の男が国を1つ潰したのじゃ。」

「強大な力持つ黒髪黒目の男……もしかして。」

「察しが良いの、そう、転生人じゃ。これもワシのミスじゃった……。」


なるほどだからか、でも僕を黒髪黒目じゃなくすればいいんじゃないか?


「神様、僕の髪や目の色を変えればいいんじゃ?」


そういうと神様は悲しそうな表情をし、申し訳なさそうに言った。


「虫のいい話ではわかってると思うがお願いがある、黒髪黒目が異世界にいないわけではないのじゃ。そのぅ…」


なるほど、要するに迫害を受けてるわけか


「僕にその迫害、偏見を止めさせろと、言うわけですね?」

「うむ、本当に察しがよいの……。頼めぬか?ワシの後始末の2つ押し付けて申し訳ないと思っている………。」

「わかりました!お引き受けします!ただし条件があります!」

「本当かっ!?じょ、条件とは何だ!!!???」


鬼気迫る勢いで神様が聞いてくる。




「刺殺ちゃんを

       殺してください。」



僕はそう答えた。








あ、やべ、神様の前じゃ異神さんって呼ぶようにしてたんだった。

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