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第13話 「ひゃうぅぅ…それでいいです……。」

※主人公の年齢を5歳に変更しました。

「お土産です!」


アルド兄さんとナリア姉さんとレナ姉さんにお土産を渡す。


「お、ありがとう。これは能力付与の指輪か?」

「さすが兄さんです!兄さんには風魔法強化の指輪です!」

「お、ありがとう。」

「ナリア姉さんはこれです!」

「うわっ!綺麗!!!ありがとーーー!!!!」


笑顔で僕に抱きついてくる。


「ナリア姉さんには炎魔法強化の指輪です。」

「本当にありがとう!でも、こんな高いものどうやって?」


あ、しまった、言い訳を忘れてた。

すると兄さんがフォローしてくれた。


「あ、アレか。前にいってた鬼熊の縄張り争いで死んだ鬼熊がいてその素材が売れたんだよな?」

「え、えぇ!そうです、それでお金がたくさん手に入りました!」

「ふーん、でも鬼熊がいるような危ない場所いっちゃ駄目よ?」

「は、はーい。」


なんとか誤魔化せたようだ。

気を取り直しレナ姉さんにプレゼントを渡す。


「はい、レナ姉さん!」


ぼけーとしてる彼女はアデーレーナ・クリオネッツという。

クリオネッツ家次女だ。

彼女は気が弱く誰にでもビクビクしている。凄く可愛い。

そして垂れ目とふわふわロングの金髪が似合っておりとても可愛い。


「……?」


よく分かってないみたいだ。


「レナ姉さんへのプレゼントだよ!」


そうはっきりいうとレナ姉さんは視線を動かし箱を見た。


「……これ、私へ?」


ごめんなさいという顔で聞いてくる。


「そうだよ!レナ姉さんへ!」

「あ、ありがとぅ……。」


と言ってよく分かってないように受け取り、僕を撫でてくれた。

するとナリア姉さんがレナ姉さんに近づき言った。


「レナ、せっかくだし開けたら?」

「……開けていい?」


涙目で聞いてくる可愛い。

もちろん、と僕は頷く。


「!!!はうぅ!綺麗!綺麗だよっ!!!!」


大事そうに開けた箱を胸の前で抱える。

すると。ナリア姉さんが付けたら?と言った。


「ふぇ、いいの?」

「レナ姉さんにつけてほしくてあげたんで。」


するとレナ姉さんは嬉しそうに指輪を見つめ細く長く綺麗な真っ白な指に嵌めた。

ぶかぶかな指輪だったがすぐにちょうど良いサイズになった。

そう、この世界の装飾品は装備者のちょうどよい大きさになる。


「ふああ…すごい綺麗……。」

「それは良かった。レナ姉さんには水魔法強化の指輪です。なので水魔法の威力も少し上がってると思いますよ。」

「凄い…嬉しい……ありがとぅ…。」


お礼言われてこっちも嬉しくなった。


「ははっ、忌み子がそんなもの買えるとは信じられないな。」


あ、マクソだ。


「ふっ、マクソールどうした?うらやましいのか?」


兄さんが鼻で笑いながら言った。


「何言ってるんだアルド?こんな忌み子がもの貰ってどうなっても知らないぞ?」

「どういう意味だ?」

「だからぁ、こんな忌み子がこんなもの買える訳ないだろ?どうせ盗んだ物に決まってる。」


そういって僕を睨んだ。


「そ、そんなことないです!リオ君はそんなことしません!!」


レナ姉さんがそう怒った。

すると、マクソはいつも大人しいレナ姉さんが怒ったことに驚いたようだが、すぐに


「うるせぇ!側室の娘の癖に俺に歯向かうんじゃねー!!!」


そういって怒鳴った。

マクソは見下すことしかできないのか?

まぁ、一応風魔法もできるみたいだが、アルド兄さんと比べると

それはもう、風魔法(笑)みたいなものだ。


「うっさい、雑魚。リオーネとレナにケチつけるなんて許さないわよ?」


ここで4人の中で一番強いであろうナリア姉さんが切れた。

するとマクソは


「うるせぇ!怪力クソ女!」


と叫んだ。


「ご愁傷様です……。」


僕はそう呟いた。

すると兄さんはそれに反応して、


「あぁ、これは丁寧にどうも。あいつは馬鹿で悪いやつでしたが…。

まさか人の力量も測れない馬鹿だったとは…。」


と言った。


それはマクソが何言ってんだ?とこっちに疑問の顔向けた瞬間起きた。


「詫びろ。」


ナリア姉さんの詫びろ(詫びても変わらない)である。


そしてマクソは思い切り吹っ飛んだ。


「うぐぁぁぁっ!!!!!!!!!」


ゴンッ、と壁に当たって倒れた。

なかなか起き上がらないようだが気を失ってるみたいだ。ざまぁ見ろ。

するとアルド兄さんが困ったように言った。


「えっと、ここ僕の部屋なんだがなぁ、これいると困るんだが。」


そういうとナリア姉さんは窓からマクソを捨てた。


これでいい?と笑顔でいったナリア姉さんにアルド兄さんは汗を流しつつありがとうとしか言えなかった。

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