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HelloWorld -ハローワールド-  作者: 三鷹 キシュン
第二章 「水晶洞窟の冒険と奴隷少女」 Episode.Ⅱ 《黒結晶洞窟での英雄譚》
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【#045】 Dead line Part.Ⅰ -百戦錬磨*鬼の回*-

ブクマ保存頂き、ありがとうございます。

ここで一旦寝てきます。

今日中にもう二話執筆出来ればいいのですが…。

約束通りの無双の回の始まり始まりです。初めての無双なので、これでいいのかは不明です。



 俺はただ静かに目を瞑った。

 別に精神統一でも。呼吸を整えたい訳でも。覚悟を決めたい訳でもない。

 心は既に決まっている。

 この黒結晶洞窟に生を運悪く宿してしまった愚かなモンスターの全て駆逐すること。蹂躙すること。虐殺することは、扉が開く前に決めている。

 なら何故か?

 ただの挨拶だ。黙祷という意味を込めた。今から命を奪うぞ! という俺の勝手な遣り方だ。目の前のゴブリンからしたら、俺は餌でしかないだろうがな。



♢黒結晶洞窟 4F 水神湖♢


 繁殖期真っ只中で産まれたゴブリンの多くは、例え人型モンスターが知的だと言われているからと言って赤子同然。右も左も分からぬ、理性のない獰猛なバケモノに過ぎない。それも一体一体がというオマケ付だ。

 集団行動を理解していない彼等は、餌に喰い付こうにも距離を縮められないでいた。理由は簡単だ。全員が一斉に動くのだから、宛らぎゅうぎゅう詰めの満員電車の一車両と変わらない。

 そんな状況下で俺が下したのは、至極当たり前の答えである。

 人型モンスターの弱点部位は、人間。人体の急所と同じだからこそ頭部の脳幹を潰すだけで事足りる。


 俺は小石を拾っては、魂の力を微力に引き出して【加速】を用いて連続して弾いていく。

 一番手前の陣を崩すことによって、詰め寄って来るゴブリンは反動で前に倒れる。その好機チャンスを逃がすことなく、微力な魂の力を足に込めて頭部を躊躇なく踏み潰して前進する。

 生臭い血液が反応を鈍くしようとも関係ない。

 飛び込んで来たゴブリンをサークル上に発動していた【サーチ】で感知しては、ナイフで産まれたての脆い腕を。足を。胴体だろうが首でも斬り飛ばしていく。

 バッサバッサ。

 バッシャバッシャ。と自分の血液量よりも遥かに多くの赤い水が池となって、行く手を阻む。―――が、俺にとっては好都合。


「ソードスキル【アウトブレイカー】ァァァァ!!」


 モンスターの赤黒い血液だろうが俺には関係ないのだ。

 ちゃぷちゃぷ。と邪魔でしかなかった血の池溜まりから鉄分だけを一点に構築能力【凝縮】で渦巻く血の竜巻。

 それをナイフの刀身の一部へ。大剣に変換させて、どっしりと構えた俺はゴブリンの群れを一掃するべく身体を捻る。「遠心力によって生まれた力」×「硬度と威力を高めた大剣」が掛け合わさった時、横へ回転しながら一閃を放たれる。

 餌。中心点を狙って訳も分からず突っ込んでくるカモは次々と肉体と。骨と。筋肉と。ホブゴブリンの装備していた中華鍋の鎧も。栗坊鍋の兜も。

 真っ赤な液体と飛沫が神聖な水神湖を染めていく。



{Now Loading…}

{…、……Complete.}

{ヒロキは悪鬼種オニのゴブリンを57体討伐しました。}

{ヒロキは悪鬼種オニのホブゴブリンを7体を討伐しました。}

{ヒロキは称号【*ゴブリンスレイヤー*】を獲得しました。}

{ヒロキは特別報酬金;200,000Cを獲得しました。}

{ヒロキは特別経験値;Exp.5000を獲得しました。}

{ヒロキは称号【*ゴブリンスレイヤー*】獲得報酬品;

 悪鬼の血液瓶×50、悪鬼の耳×100、悪鬼の栗坊鍋×3、悪鬼の霊魂×60を獲得しました。}

{ヒロキはレベルアップしました。}

{ヒロキのステータスが更新。

 Level;16→20。体力値;2454→3250。筋力値;95→105。俊敏値;124→129。耐久値;140→147。器用値;178→180。魔力値;0→0。}



 魂の力【領域索敵】でこのエリア「水神湖」にモンスターの反応がないことを確認するとコハクに魂の力【念話】で浄化を頼むと伝えてエリアを出る。

 浄化をお願いした理由は、魔素に関係がある。

 あそこで見つけた古い書物によると、繁殖期の大きな原因の多くは謎に包まれているが濃度の高い魔素からモンスターが大量発生するというコハクの言い分から予想はつく。

 モンスターの心臓に含まれる大量の魔素があるなら、それを浄化して危険度を下げる他ないのだ。浄化は、魔法の部類に入るためには自分には無理だという判断から俺はコハクに任せたのだ。


『任されました。

 カエデさんとレインさんはまだ起きてません。なのでいま思い出したことを伝えさせていただきます。ヒロキさん達が来たルートの先に巨人種ジャイアントのサイクロプスが歩いて行ったとのことです。ご武運を…『いや、もう来たみたいだ』――まさか!?』


 レインたちが登ってきた坂道の下から徐々に近づいて来る地響きに、俺はコハクに言って来るよ。と言わんばかりに手を振って坂道を下る。

 下った先でソイツを見た。

 コハクの言った通り流石は「巨人種」か。と納得してうんうん頷く俺は、踏み上げては踏み下ろすバカ見たいにデカい図体を目にして思考を高速で駆け巡らせていた。

 

 どうしたものか…。

 皮膚の強度も分からんしな。まあ、でもここは先手必勝と行こうか。


 俺はコハクから頂いた丸薬の他に、副作用に頭痛がするというカプセル錠剤【コア増強剤】という強制的に自分のコアの数を一粒で二個増えるのを十粒。

 副作用に筋肉痛が生じるという粒錠剤【スタミナ増量剤】という強制的に体力値を「+2000」とするのを十粒などの薬剤をもらっている。他にも【火打石】【投げナイフ】などの武器を頂いている。

 俺は一本の【投げナイフ】に時間差発動する構築能力【発火】を組み込んで、柄の部分に【火打石】を仕込んで魂の力【加速】で投擲する。照準は頭部の単眼だ。



{巨人種ジャイアント。

 Level.30の<単眼の鬼巨人>サイクロプス×1が出現しました。}

{ヒロキは【仕込み投げナイフ[火炎式]】を投擲しました。}

{ヒロキは魂の力【加速】を発動しました。}

{巨人種ジャイアントのサイクロプスにダメージを与えました。

 カウントダメージ[目];1,500ポイント}

{ヒロキは構築能力【発火】を時間差で発動しました。}

{巨人種ジャイアントのサイクロプスにダメージを与えました。

 カウントダメージ[目];(1,500ポイント)+「500×100」=累計6,500ポイント}



 速攻で畳みかけてやる。

 サイクロプスが次の一踏みをした瞬間。凡そ三秒間の空白を狙っての電撃作戦を開始するヒロキが繰り出すのは、一撃必殺の大攻撃である。

 ゴブリンの血液から鉄分だけを抜き取って作ったソードスキル【アウトブレイカー】の仮初めの真っ黒な刀身だけで一撃を喰らわせる。

 形態補正は必要ないので構築能力【弾道加速】で、真っ黒な刀身というよりは馬鹿みたいに大きく鋭利な鞘を射出させた。それは空気を裂いて真っ直ぐにサイクロプスの胸囲を貫き、水路の壁に接触した瞬間砕け散る。

 黒い破片が地面に落下する最中、漸くサイクロプスが悲鳴を上げる。


「ギャアアアアアアァァァァ」


 悲鳴を上げるサイクロプスは、巨大な膝を着いて見えなくなった自分の視界から感じる激痛を凌ごうと反射的に両手で頭部を押さえる。

 この最後の好機チャンスを逃がさまい。と俺は構築能力【加速】で距離を詰めて、サイクロプスの裂けた胴体に手を突っ込んで【火打石[三個]】をセットして構築能力【爆裂】を起爆と同時に発動するように組み込む。

 仕込み終えると一気に胴体から降りて距離を取り、


「【発火】!!」


 俺の起爆する言葉と同時に、サイクロプスの悲鳴は乾き声が裏返る。

 胴体の裂け目と重傷を負った単眼と吐血する口から漏れ出すオレンジと白い光の後、数秒と掛らずに深い青緑色の肌が膨張する。

 バシュン。と何かが弾けた音と共に、膨れ上がった肌が破れて内臓物が【爆裂】によって飛び散るという残虐な光景がちょろちょろと流れる水面に映った。



{ヒロキは【アウトブレイカー】に構築能力【弾道加速】を発動させました。}

{ヒロキは新しいスキル【アウトランサー】を獲得しました。}

{巨人種ジャイアントのサイクロプスにクリティカルダメージを与えました。

 カウントダメージ[単眼];(6,500ポイント)+「10,000」=累計16,500ポイント}

{ヒロキは構築能力【加速】を発動しました。}

{ヒロキはサイクロプスの体内に「【火打石[三個]】+構築能力【爆裂】」をセットしました。}

{ヒロキは構築能力【発火】を発動しました。}

{巨人種ジャイアントのサイクロプスにクリティカルダメージを与えました。

 カウントダメージ[(単眼)+体内];(16,500ポイント)+「15,000」=累計31,500ポイント}

{ヒロキは単独ソロで、Level.30の<単眼の鬼巨人>サイクロプスを討伐しました。}

{ヒロキは称号【*巨人狩り*】を獲得しました。}

{ヒロキは特別報酬金;250,000Cを獲得しました。}

{ヒロキは特別経験値;Exp.50,000を獲得しました。}

{ヒロキは称号【*巨人狩り*】獲得報酬品;

 巨人の血液瓶[大]×2、サイクロプスの単眼×2、巨人の薄汚い布地[大]×2、巨人の霊魂×1を獲得しました。}

{ヒロキはレベルアップしました。}

{ヒロキのステータスが更新。

 Level;20→23。体力値;3250→3458。筋力値;105→115。俊敏値;129→141。耐久値;147→150。器用値;180→197。魔力値;0→0。}



「ああ、意外に殺れるもんだな」


 バラバラに飛び散った肉片を見て俺は、以外にもあっさりと終わってしまった呆気ないサイクロプスの最期に数秒間目を瞑って黙祷を捧げる。

 目を見開く。――瞬間、視界が大きく揺れる。

 アレが来たのかと思ったが早過ぎると感じて、不図水面に目を向ける。

 水面に浮かぶのは、人間とは思えない歪な笑顔を作っていた自分の姿を自分の足で踏みつけて波紋を作り出す。

 もう戻れないのだ。と一人寂しく暮れる俺は水神湖の先に進むべく、地面に落ちていた【巨人の心臓】を生のまま貪ってコハクから貰った丸薬【生命力向上剤】を呑み込む。


「……、――――グァアアア!!」


 猛烈な激痛が人体の内側を抉るように電撃が奔る。

 痛みに耐えきれず、声を荒げてしまったが何とか抑え込むことが出来た。

 俺は再び水面に目をやると、そこにいたのは鬼だった。これが幻覚と分かっていても自分自身が、別の何かになっているのではないかと思うと居ても立っても入られずに自分の頬を思いっきり殴って目を覚まさせる。

 自分の震える手をギュッと握って、舌を軽く咬んで強制的に落ち着かせた。

 サイクロプスの血液を棄てるにも勿体無いので、ソードスキル【アウトブレイカー】を発動させて今度は大剣から太刀に変換させて先を急いだ。


次話も無双致します。

大剣から太刀へ。

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