表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編

世界(短編)

作者: ツチノコ

あえて言おう。

完成度は、低いと。


ところで「死体が発見されたよー」って残酷描写に入りますかね? 一応チェック入れてるんですが。

ある男が、世界の隅々まで渡り、日本へ帰国した。

マスコミが殺到してくる。

仕方なく男は自宅にてマスコミの取材に応じることになった。


自宅に着いてマスコミが最初に聞いたことは、「世界を旅しようとしたきっかけ」だった。

男は頷き、語り始めた。

その時の話が以下である。



うん。世間的には「暇だった」と書いてあった筈だね。

実は違う。

私が高校生の頃、心霊体験を経験したことがある。

それがきっかけだ。

……私は、大きな声では言えないが、それ以前はネットに入り浸っていた。

そして、今で言う、SNSに登録して、家でゴロゴロしていた。

ある日、一通のメッセージが届く。

女の人だった。

私は急いで返信した。

ほぼ同年代だということもあり、意気投合した覚えがある。

私は、彼女と夢のような数ヶ月を過ごした。

だが、奇妙な事に気がつく。

彼女が知り得ないはずのことを知っているのだ。

『今日の昼、何を買ってきたのか』

これは彼女に教えていなかった情報だ。

それを、彼女は知っていたのだ。

幸い、パソコンに詳しい友人が一人いて、彼女の言動に不信感を感じた友人は、私のパソコンを調べた。

――だが、ネットになんて繋がってなかった。

「買った時にはネットには繋がっていた」筈なのに「このSNSに接続する時だけ切断される」現象が起きていた。

友人はそれ以上解明できぬまま自宅へ帰っていった。

《私のこと、バレちゃいましたか?》

モニタが開く。

彼女は語った。

自分がネット界の亡霊――地縛霊と言い換えてもいい――だということを。

自分と話をしてくれる私と一緒にいたい――つまり死んで、ネットの世界に来て欲しいと。

私は悩んだ。

もし肯定すれば、私は"彼女"と二人きりの世界で永遠に過ごすことになる。

もし否定すれば、彼女ともう二度と会えなくなる。

そして考えた末に、一つの結論が出た。

「ありがとう。君のおかげで、私が何をしたいか再確認することができた」

その後に、「君を救いたい」と言った。

何年、何十年、何百年かかってもいい。

世界を巡り、必ず君を救う術を探しだして見せるから、待っていてくれ、と。

彼女はそれを聞き、《待ってる》と返してくれた。

今回は一度帰国したが、もう戻らないかもしれない。



男が言い終わると、マスコミは沈黙していた。

「できれば記事にしてもらいたくない。私自身の問題だから」

そう言って、旅の支度をし、部屋を出て行った。



それから数十年後、彼と女性の死体が、とある砂漠にて発見された。

死んで時間が経っている筈なのに、死体は死後硬直すらしていないような状態だった。

男と女性は穏やかな表情で眠っており、お互い、涙を流しているように見えた。

それを聞いたジャーナリストの男性――彼の一番の友人は、大粒の涙をこらえながらこう語った。


「あいつ、ようやっと逢えたんですね。天国で楽しく暮らしてるといいな」

完成度低いっしょ?

いろいろなサイトを見て回って、それを参考にオリジナル短編を作ろうと頑張っています。

今回はハッピーエンドがバッドエンドかわからない状態になっちゃいましたw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  ハッピーエンドはいいです!  完成度が低いなんてことはありませんでした。   [気になる点] ・人が死んでしまうところ。 ・ハッピーエンド← ……強いていうなら、分量をもっと―― [一…
2012/06/19 17:40 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ