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奉仕編

この小説はボーイズラブなど性的描写があります。

苦手な方はお帰りください。


※ボーイズラブ ※性的描写 ※グロテスクな描写

※ガールズラブ 含みます。

 

寒い冬の夜。

雪景色など見ている余裕が無い程に寒い夜だった。

「しろ。」

隣を歩く僕に母親は微笑んだ。

シロと言う不名誉な名前はあだ名と言う奴だ。

「なに?」

両手をこすり息を吐く僕に母親は満面の笑みを浮かべた。

「寒い?」

「うん。」

「歩きたくない?」

「うん?」

途中から何かがおかしかった。

母親がこんな深夜に買い物に付き合えと言う理由も、突然にこんなことを言い出した理由も。

僕にはわからない。

「だったら、もう歩かなくてもいいよ。」

母親は今まで一度も見た事がないほど奇麗な笑みで僕の頭を撫でた。

「今日車なの?」

母親は笑顔で首を振りその場でしゃがみ込むよう僕に命じた。

「待ってるのよ?絶対、ぜーたい付いてきてはダメ。

わかった?」

「…分かった。」

正直理解など出来なかった。

寒いといったのに。何故歩かない?

「じゃぁね。」

僕に背をむけた母親は全速力で走っていった。

「ま…って…」

行き場の無い手を見つめ、僕は俯いた。

もしかして…捨てられた?

この歳で?

あり得ない。

帰ってくるだろう…多分。

僕は聖夜に降る雪を見上げ、溜息をついた。

嗚呼…クリスマスなど無くなればいいのに。

どうしてプレゼントを貰う日に捨てられるんだ?

何故失う?意味不明だ。

誰か説明を…


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