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寄り道怪談  作者: 昼中
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とある男性たちの動画

 ある真夜中。

 ベッドでスマホを手に動画を見ていた。

 動画配信者たちの心霊企画。

 動画チャンネル自体は特に心霊系のものではなかったが、その回は霊媒師にお祓いを受ける特別企画をしているようだった。

 ぼうっとそれを眺めて、動画は終わりに近づく。

 配信者たちが感想や経験談を話していく中。

 一人のメンバーの声に被って、いきなり何かの音がした。


「んーーーーー!!んんんーーーん!!」


 それは、男の声に聞こえた。

 男が、口を塞いだまま怒鳴っているかのような声。

 明らかに怒り狂ってることだけは伝わってくる。

 一体どこから聞こえてくるのか、なんて考えずとも分かった。

 その声に合わせてスマホから、音が微かな振動となって手に伝わってくるからだ。

 どう考えてもこの動画から流れてきている声だ。


 何だこれ。

 気持ち悪いなぁ。


 その動画は、気味の悪い声に触れること無く終わった。

 私はあの声が何を言っているのか聞き取ってみたくなり、もう一度動画のシークバーを戻す。


 再生。


 戻す。

 再生。


 無い。


 何度巻き戻しても、どこにもさっきの男の声が入っていない。

 何だか気味が悪くなって、私はそっとスマホの電源を切って眠りについた。


 翌朝、起きてすぐ出かける為に化粧をしている時だった。

 遠くから何か聞こえてきたので耳をすませる。


「んーーーーーー!!んんんーーー!!!」


 男が外で怒鳴っている。

 しかし、何一つ意味のある言葉を喋っていない。

 口を塞がれたまま、怒り狂っているかのような声。

 昨日、動画から流れてきたものと同じような声が、外から聞こえてくる。

 ゾッとして思わず部屋の電気を消し、カーテンを閉めた。

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