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寄り道怪談  作者: 昼中
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振り返る

 それは私が高校生時代の話になる。


 その頃私は、文化系ののんびりとした部活に入っていた。

 ある日の部活動で、誰が始めたかは覚えていないが実話の怖い話で盛り上がったことがある。

 自分の体験や、家系の話。霊感を持つ父の話、などなど。


 その中で私が話したのが、中学時代の夜明けに聞いたあの金属音の話だった。

 その話を最後まで聞いていた、一人の後輩の様子がおかしい。

 暗い顔をして、言いづらそうに「あの……その話、父が同じような体験をしてます」と口にした。


 それは先ほど「霊感がある」と言っていた父親であった。


 後輩の父が、私と似たような金属音を聞いたのはホテルであったそうだ。

 夜に、がしゃあん、がしゃあん、と金属を叩きつけるような音が近づき、そして音は父親の隣の部屋に入って行ったと言う。


「えっ、じゃあ私だけじゃなかったんだ!よくある話なのかな?」


 他人が同じ体験をしていると知って、ちょっと安心する私。

 そんな私に向かって、後輩は困ったように続けた。


「でも、その隣の部屋の人、朝亡くなってたそうです」


 これは何の根拠もない憶測だ。

 憶測だけど私は……その隣の部屋の人、もしかして振り返っちゃったんじゃないだろうかと思ってる。



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