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寄り道怪談  作者: 昼中
37/40

ヘビの神様

 通っていた大学には、小さな祠が建っていた。


 入学したばかりの頃は「どうしてこんな場所に?」と不思議に思ったものだ。

 大学の人気のない場所に、堂々と置かれている簡素な木の祠。

 低い私の身長よりも更に小さいサイズ。


 教授の話では「ヘビの神様の祠」であるらしい。

 この学校は一応仏教系の大学だ。

 大丈夫なのか。

 神様って仏教じゃなくて神道じゃないのか。


 大学ができる遥か昔に話は遡る。

 ヘビの神様の祠は、古くからずっとこの土地に置かれていたそうだ。

 ある時、嵐が周辺の村を襲う。

 嵐が去った後、村は幸い何の被害もなく人々も無事だったそうだ。

 ところがこのヘビの祠だけ壊れていたらしい。

 村人は言った。


「村には被害が無い程度の小さな嵐で簡単に壊れてしまうなんて、ご利益の無い神様だ」


 そんな話が広まり、祠のある土地は安く売られたのだとか。

 そして今は大学が建っているのである。


 祠には大学生が置いたらしいお酒や賽銭でいつもいっぱいだ。

 冷たい村人の中にいた時より、今の方がずっと愛されているらしい。


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