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寄り道怪談  作者: 昼中
35/40

おばちゃん

 これは叔母の子ども時代の出来事である。


 すっかり日の暮れた道路を歩いていると、ポツリと佇む人影が目に入った。

 よく見れば、それは叔母の近所に住んでいる女性だった。

 会えば必ず挨拶をする、仲のいいおばちゃんだ。

 叔母はいつものように手を振って、大声を出す。


「おばちゃーん!」


 しかし、近所のおばちゃんは見向きもしない。


「おばちゃーん!こんばんわ!」


 もう一度呼びかける。

 しかし、叔母の呼びかけに全く反応してくれない。

 近所のおばちゃんは、挨拶を無視したまま進み出す。

 だが、足は一歩も動いていない。

 直立不動の姿勢を崩さずスーッと道路を滑るように移動して、そのまま見えなくなった。


 近所のおばちゃんが亡くなっていたことを知ったのは翌日だったそうだ。


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