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寄り道怪談  作者: 昼中
28/40

美容師Bさんの話 

 これは美容師Bさんの話だ。

 彼女は昔、葬儀場で働いてたらしく話の流れで幽霊を見たことがあるかという話題になった。

 Bさんは「幽霊と言っていいかどうか……最近あったことなんですけど」と切り出す。


 Bさんは友人を乗せてドライブをしていたそうだ。

 狭い一本道を慎重に走っていると、いつのまにか後ろに白い軽自動車が一台ついてきている。

 バックミラーに映るその白い車はずいぶん荒い運転だ。

 Bさんの車のスピードにイライラしているらしく、無理に車間距離を詰めてくる。

 道が狭いので追い抜いてもらうこともできない。

 Bさんは今にも衝突してきそうな車に気を取られ、焦り始めた。

 ミラーに映る車に向かって「何なの、あの車!」と怒鳴る。

 友人はBさんの声で怪訝そうな顔をして後ろを振り向いた。

 そしてBさんを見て、もう一度後ろを見る。


「え、どの車?」


 友人の呑気なセリフに「後ろの白い軽自動車!」と叫ぶ。

 困ったようにミラーを指す友人。


「居ないよ、自動車なんて」


 一瞬目を離して、視線を再びミラーに戻した時には白い軽自動車は跡形もなく消えていた。


 体験談を聞かせてくれたBさんは、こう続けた。


「友人は、後ろに車なんて一度も居なかったって言うんですよ。突然私がスピードを上げて焦りだしたからどうしたんだろうって思ってたみたいです」


「でも、あの車を幽霊って呼んでいいもんなんですかね?軽自動車の幽霊って、変な感じですけど」

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