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寄り道怪談  作者: 昼中
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未確認落下物

 あれが何だったのかは未だにさっぱり検討もつかないのだが、これは私が学生時代の話だ。

 部活が遅くに終わって、夜に帰宅した。

 私はマンションのエレベータで自分の家がある階まで昇り、廊下を歩いていた。

 下を見ると道路の街灯が全て煌々と光り輝いている。

 その道路の横断歩道のド真ん中に、何かがあった。


 シートか何かが落ちているのだと初めは思った。

 ぐしゃぐしゃに丸まって落ちた、工事用のシートの塊ではないかと。

 だが、街灯に照らされていても、そのシートらしき物の色は真っ黒にしか見えない。

 上の方から見てるので正確な大きさはわからないが、少なくとも道路の半分を塞ぐ質量はあるだろう。

 そして、両脇の歩道を進む人はどういう訳かそのシートを気にも止めていない。

 少なくとも私が数分前にあの横断歩道を通った時には何も無かった。

 妙なシートらしき物は、風でも吹いているのか時折モゾモゾと動く。


 あんな所に変な物があったら、車はどうやって通るのだろう。

 私はしばらく横断歩道を観察していたが、普段は通行量の多い道だというのに今日に限って車が一台も通らない。

 結局、私がその場を離れるまでシートのような塊はずっとそこにあった。

 モゾモゾと動く癖に、横断歩道の真ん中からは一切動く気配がなかったのが今も不思議だ。


 それから何度もこの横断歩道を通り、何度も上から横断歩道を眺めたが、同じようなものを見ることはなかった。

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