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寄り道怪談  作者: 昼中
23/40

ウォーキング

 秋の穏やかな昼下がりに、私は住宅街をひたすら歩いていた。

 ダイエットのためにウォーキングをすると決意したのだ。


 二十分ほど歩いていると、もう足が疲れてきた。

 帰ろうかな、と迷いながら前を見ると数メートル先をおじいさんがスタスタ歩いている。

 悔しい。あのおじいさんだけは追い抜かしてみせる。

 必死に歩くスピードを上げて、老人の背中を追いかけた。

 近づいてみると、なんとその老人は子どもを抱っこしているようだ。

 おじいさんの首に小さな手が前から抱きついている。

 左の肩の向こうに、子どもの黒い頭頂部が見え隠れしていた。

 何というパワフルな高齢者。

 きっとお孫さんを抱っこしているのだろう。

 ところが、おじいさんの両手は下に降ろされたまま、歩調に合わせて前後に振られている。

 明らかに子どもを抱きかかえてなどいない。


 私はほとんど走るようにおじいさんを追い越し、距離をとって振り返った。

 住宅の並ぶ道路を、さっきの老人がたった一人で歩いていた。

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