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寄り道怪談  作者: 昼中
22/40

続く路地

 葬儀関連の会社に勤めていた時の話だ。


「あれ?この路地、二日前に仕事で来ましたよ」


 葬儀の支度のために上司と、ある住宅街の外れに来た。

 狭い道の片側だけに十数軒の家が立ち並ぶ路地。

 その内の一軒が本日の納棺現場だ。

 しかし、そこは私が他の先輩と二日前に仕事をしに来た家からほんの数軒隣の家である。

 私の言葉に、同じ路地で葬儀が続く事はたまにあると上司は話し始めた。


「私が幼い頃に住んでいた家の路地で、数日の内に何件か葬儀が続くことがあってね。近くの家に葬儀の提灯が飾られていくのを見て、いつか私の家もこの提灯を飾る事になるんじゃないか、って思うのが怖かったなぁ。まぁ結局そんな事にはならなかったけど」


 そんな話を聞いて、私は「そうなんですか……じゃあ、こんな風に数日の内に同じ路地で葬儀が二件もあるのは珍しくないんですね」と胸を撫で下ろす。

 しかし、上司は「ああ、それは違う」と安堵している私をあっさり否定する。


「何が違うんですか?」

「この路地にある家の葬儀は今月で二件目じゃない。あんたが休みの日に私もこの路地に仕事で来てる」

「えっ⁉じゃあ、この数日間に同じ路地で三件も葬儀を行ってるんですか?」


 上司は平然とした顔で言い切った。


「いや、四件」



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