第一話 再誕の輝き
僕が死んでからどれくらい経っただろうか
なぜかわからないが考えることはできる
そして手足は不自由だが動く、しかし真っ暗で声も出ない音も聞こえない
死後の世界とはこういうものか
いやーなんで僕は死んだんだ?
目の前が暗くなって、ぶっ倒れた。その後病院に運ばれて...
だめだ思い出せない
確かに覚えているのが
医者の「ごめんなさい、亡くなりました」という一言だけだ
だからこそ死んだことだけはわかる
意味がわからないなんで死んだんだ?
とはいえこの暗闇でずっと1人なのか?ここは地獄?
悪いことはしてこなかったはずだけど閻魔さん厳しいな
ん?なんだ小さな穴から光が出ている
とにかくこの暗闇から出るんだ頭から突っ込め!!!
痛い痛い痛い痛い、なんだこれ頭が締め付けられる
もう一回突っ込め!ここから出るんだ!!
ふぅーーー出てこれた呼吸できるし、音も聞こえるし、何より目が見える
なんか人に囲まれているがどうしてだ
生き返ったんだ!!
「あっうーー」よっしゃーーと言ったつもりだがなぜだ喋れない
「―――йд★еヾЭ!!!!」「――дヾЭ!!!!」
何言ってんだ、この人たち僕は病院にいたはずだけど
ここは日本じゃないのか?ただなんとなく喜んでいるのはわかる
手が小さいこれは赤ちゃんの手
なるほど僕がさっきいたのは子宮の中で生まれ変わったということか
信じられないがこれまでのことにつじつまがあう
いやー科学的におかしいけど信じるしかないよね
そうなると目の前にいるこのおばさんが母親になるのか?
いや違うだろ明らかに60以上あるぞ
視界が回転して2人の若い男女が見えた
やっぱりこっちの人が新たな人生の父と母かどちらも優しそうだ
父は黒髪、母は金髪だ顔つきからしてヨーロッパ系か
母にはかなりの美人だ、父は眼鏡をつけててインテリっぽい
「;@¥・_;p」
「_。:~@;。、”&#」
いい夫婦関係だな嬉しそうに何か喋ってる
ぎゅーーーーーっ
おいおい2人揃って抱きしめないでくれ
とは思ったものの締め付けられて息苦しいが悪い気はしないな
-半年後-
僕は順調に育っている。
父と母の夫婦の営みも盛んなようだ、生涯童貞だった僕には刺激が強い
僕の弟や妹ができるのも近いかもしれない、弟妹ができたら最高だな
ハイハイも最近習得し行動範囲が広がったなかなか便利な技だ
立つことも試してみたけどまだまだ無理だった頭が重くて難しい
半年も経ってこの国の言語も理解できるようになった
そのおかげでわかったことがたくさんある。
そう僕の新しい名前は
ミネルナーヴァ・エリトラヴァンなかなかかっこいい
僕の目の前で本を読んでいる
父の名はアートラス・エリトラヴァン
あっちで料理を作っている
母の名はアルテア・シルヴァレイン
父は何かはわかってないが学者で母はシスターをやっているようだ
ここまでは日常会話の内容でなんとなくわかったことだ
ここからは僕の推測。
家族の身体的特徴やパンが主食であること、家の雰囲気的にヨーロッパあたりだろうと想定した
しかし明らかな矛盾が発生する。文化レベルが明らかに低いのだ
電気は通っておらず明かりはろうそく、ガスもなく、水道も通っていない
家庭は裕福とは言わないが貧乏でもない
ご飯は3食しっかりした量が出てくるし
家も4LDKの二階建て
周辺の景色はまだ見えていないが
人の声、物音がすることから辺境の地ではないと思う
今わかっているのはこれくらいだ
生まれ変わったが忘れていない
僕は父さん、母さんの分も幸せにn
ゴツん!!(痛て〜〜)
せっかく考え事してたのに本が落ちてきやがった
「大丈夫かミネル?あちゃ、たんこぶができてるぞ」
我が父アートラスが慌てふためいている
赤ちゃんの体はもろいんだから気をつけろよ〜本当に
「すまない本を落としてしまって、アルテア!!回復魔法をかけてやってくれ」
回復魔法!?この地域のまじないか、本気で言ってたら厨二病だな
「は〜い」
母アルテアが調理場から駆け寄ってきた
「え〜怪我しちゃったの?どこ?お母さんに見せて」
「頭ね、わかったわ」
わかったわ!?医者でもないのに治療するのかよ
「ふぅ『白き精霊の加護を受けこの者の魂と肉体に力を与えよ』ヒーリング」
'母さん冗談はよしてくれ'と思ったが
眩い光と共に痛みがスーーと抜けていった
(え....)
「さっこれで大丈夫でしょ、怪我したらママにいつでもいうのよ」
「魔法で治してあげるから✨」
(本当に魔法だったんだ...)
気が動転しているわけではない
僕が生まれ変わったのは今までの世界じゃない
異世界へと転生したんだ!!




