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78話 唐揚げ

ええ…アタシって拷問狂なの?そんなバカな…。なんかの間違いでしょ…。

こんな天使のような超絶美少女が拷問好きなんてイメージ悪すぎる!

そんなわけ無い!


「イメージピッタリ?お似合い?ふざけんじゃねえ!コレのどこがアタシに似合ってんだお姉ちゃん!訂正しろや!…え?そろそろトレーニング再開?ええ…お母さん。今気になる所調べてんだけど…。アタシがすごい才能があるかもしれない所とか見たいんだけど。」


だったらサッサと終わらせなさい?だいたいもっと前にちゃんと読んどきなさい?いつも面倒くさがってちゃんとしないからこんな…。

ヤベえ!お説教モードだ!

ひー、お母さん!分かった!分かったから!先にトレーニング終わらせます!


「はー、こえー…。じゃあ次は9匹同時ね。まあもうアタシの敵じゃないな。素手でいくか!全員じわじわなぶり殺しにしてやるぜ!あーはっはっは!…は!また拷問しようとしてる!もー!」


数時間後


「今日のノルマ終了ー!遅いお昼だー。あー、お腹減った。しかし10匹同時も楽勝だったね!これからどうしょうか?20匹同時とかにする?」


20匹は素手だとキツそう…。

まあ負けはしないと思うけど。

刀ちゃんなら余裕。

大剣なら楽勝かな?

いやー!アタシも強くなったもんだぜ!だーはっはっは!


「さてお昼はなんにしよっかなー。うーん…なんかガッツリしたもんが食べたい気分。よし、唐揚げにしょう!うお!お母さんが超賛成してきた…。絶対ハイボール目当てだな。このアル中め…!」


1時間後


「いただきましたー!あー、美味しかったー!唐揚げとハイボールは相性ヤバすぎでしょ!お母さんなんて美味しすぎて飛んじゃったよ。うんうん、ビールにも合うねー。そうそう、米にもピッタリ!ホント唐揚げってヤツはとんでもない化け物だよ。」


全部の食べ物の中でも四天王に入るかもしれん。

ホントに恐ろしい食べ物だよコイツは。

さて続きを調べようかな。


「異世界転生者は分かった。異世界転移者ってのは?ふむふむ、異世界から召喚された人の事かあ。でもなんで召喚されただけでインチキじみた強さになるのよ?神や女神に力を与えられる?ええ…。意味が分からない…。」


神や女神て存在してたんだ…。

宗教関係者の作った金儲けのための象徴だと思ってたよ。

ああ、宗教のヤツはホントに象徴なのね…。

バチが当たるんじゃないのアイツら?知らんけど。

異世界転生者も同じように力を与えられてるの?

ほー、やっぱりねー。

ずっこいな!アイツら!許せん、許せん!


「ところで与えられる力てどんなヤツなの?これ?ほうほう…うひー卑怯な能力のオンパレードですなー。ヤベー。しかしこんな能力貰ったんなら大魔王たちさっさと倒せよ。使えねーなコイツら。この下手くそどもが!役立たずめ!その能力を現地人たちに譲って消えろ!ゴミムシが!は!所詮能力貰っただけの素人か…。言いすぎ?そんな事ない。事実、真実である。」


あれ?でもこれって…能力入手で手に入るヤツの劣化版じゃない?













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