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77話 異世界転生者

「異世界転生者にはたぶん会ってる?異世界転生者て何よ?ほうほう、違う世界の記憶を持ったまま特別な力を持って生まれ変わったヤツらねえ…。なんか卑怯なヤツらだなあ。むかつくぜ!誰だよこの卑怯者は!…ええ!?大半の勇者や聖女、一部の特級冒険者!?マジかよ!?」


アイツらが異世界人だったなんて…。

はあ…なんかガッカリ…。

いけ好かないヤツらだったけど強さには一目置いてたのになあ。

まさかインチキゴミクズ野郎だったとは。

今度会ったら生ゴミ投げつけてやろう。

は!まさか最強勇者のピックルさんも!?そんなの嫌だ!

…ピックルさんは現地人なの?よかったー!さすがピックルさん!

しかし実力であの強さになったのか…。

かえって恐ろしさが増すな。

ホント何者なんだあの変態は…。


「あ!ティナさんやアタシの知り合いの特級冒険者は大丈夫?…おお!全員現地人だ!よかったよかった!次会った時にゴミを見るような目で見なくてすんだよ!しかし勇者や聖女がねえ…。あのなんか気に食わない勇者のゼクトは?やっぱ転生者か…。おかしいと思ったんだよなあ。強いんだけどなんかゴミみたいに弱そうなんだよねアイツ。」


言ってる事矛盾してるけどホントそうなの!

お母さんたちも見たら同じ感想言うよ。

なんかチグハグしてて気持ち悪いんだよねアイツ。

あとアイツ可愛い女の子を何人も侍らせてむかつくのよねー。

キモ!

パーティーも女ばっか仲間に入れてマジ気持ち悪かったよ。

あーキモ!

アタシにも色目つかってきてさあ。

思い出しただけでも…キモ!

けどなんか妙にモテたんだよあ。

あんなキモいのに…キモ!

たいした事言ってないのに妙に持ち上げられるし。

意味分からん…キモ!

アタシやティナさんなんかはゴミムシだと思ってたけど。

見た目はイケメンでいいヤツぶってるけど隠しきれないキモさがあるんだよ。


「え、あれ能力なの?異世界転生者や異世界転移者の基本能力?どんな能力なのよ?世界に愛される能力?なんなのそのインチキじみた能力は…。肝臓さーん。」


どれどれ…はー、こりゃヤバいわ。

簡単にいえば自分のする事は上手くいって、自分の性の対象にはとても好かれやすくなるらしい。

なんて恐ろしい能力…。

キモ!


「なるほどね。アタシやティナさんがゼクトに惚れなかった訳だわ。アタシら男に興味ないからね。…女好きの聖女や女勇者なら危ない?確かに…。」


今まで会った聖女が男ハーレムばっかのクソ女で助かった!

こんな洗脳みたいな感じで人の物になるなんてごめんだよ。

しかし嫌な能力だなあ。

ゼクトのハーレムパーティーの女の子たちもかわいそうに…。

ダンジョン出たら解放してあげよう。

ゼクトのクソ野郎は拷問した後なぶり殺しにしてやろう。

ひーっひっひっひ!

…また拷問しようとしている?

は!確かに!













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