74話 成長
「6匹目!ドラァ!ほらさっさと立ちな!まだまだ足りないんだ!もう1周蹴るからな!もっともっも強くなりなオマエら!」
とりあえず全員蹴飛ばしてやった。
いいねいいね!どんどんコイツら強くなってる!
だけどそれ以上にアタシがもっと強くなってる!
楽しい!楽しい!
力を使いこなしていくのがこんなに楽しいなんて!
今ならこの広さで8匹同時でも素手で倒せる!
さあもっと強くなるよ!
体の限界がどんどん上がってるのが分かる。
これでもっと壊れるギリギリまで攻められる!
いくぞいくぞ!
「あはははは!ほらほら!もう2周目終わっちまうぞ!もっとやる気だせ!アタシを楽しませろ!」
コイツ蹴ったら2周目終わりだよ。
楽しかったしもう一周いくか?
でもなあ…。
「なんかコイツらもう成長してなくない?これが限界かなあ…。アタシばっか強くなって、ホントにタイマン時みたいな感覚になってきたんだけど。楽しいけど楽勝すぎ。」
うーん…。どうしょうかなあ…。
…うん、もういいか。
コイツらから教わることはもうなにもないね。
もう倒して次にいこう。
次は9匹をこのくらいまで育ててから素手でぶち殺すトレーニングにしょうかな。
ありがとうねアンタら。
おかげでずいぶん強くなったよ。
あばよ!
数分後
「オラァ!トドメ!勝った!勝った!やっぱ弱い者イジメは最高だね!だーはっはっは!さあ次…ん?なによお母さん、どうしたの?元に戻った?誰が?アタシが?はて?」
は?何言ってんのかよく分かんないなあ。
どういうこと?
アタシなんかおかしかったの?
…完全に暴走してた?
…えらく好戦的で自分を傷つける戦い方をしてた?
…ビビりで卑怯でお調子者のいつものアタシじゃなかった?
いいすぎだろ!
アタシをなんだと思ってんだアンタら!
ぷんすこ!
「別にキレただけだよ。自分にイラついちゃってさー。なんかだいぶ心配させちゃったみたいでごめんね。めんごめんご!…ギャー!ちょっとふざけたらメッチャ怒られた!ひー!お助けー!」
なぜめんごと言っただけでこんなに怒られるのか…。
理不尽極まりない!
お説教コンビは沸点が低すぎるぜ。
やれやれだよ…。
…それで怒ってんじゃない?
じゃあなによ?
…危なすぎる戦い方をしたから?二度としちゃダメ?
そんな危なかったかねえ?
能力さんたち優秀だから余裕だったと思うけど。
まあでもアタシはお母さんたちの下僕だからね。
指示には従いますぜ!
ペコペコ!
「なにあきれてんのよー!…完全にいつも通り?アタシはいつだってアタシでい!失礼しちゃうね!」
なんかすごい心配させたみたい。
申し訳ないねえ。
長期戦だったしちょっと休憩しようか。
家庭の事情で時間がないため今回で一旦終了します。
こんな中途半端にやめてすみません。
こんな小説を評価して下さったみなさま、ありがとうございました。




