7話 魔王じゃん
「よーし!ポイント貯まったぁ!出来るコンビを一気に上げるぞー!」
アタシは貯めて一気に使うタイプなのだ!
アップさんの時はチマチマ上げてイライラしたなぁ。
‥うおお!ボンヤリしていてよく分からなかった女王蜂とその周辺がよく分かる!
へー、巨大な巣になってたのかあ。
あれが魔銀女王蜂‥。なんて迫力‥。
ひいい、こええ!蜂を200匹くらい侍らせてとる。
魔王じゃん!あんなのどうやって倒すのさ!
‥え?もっとよく調べなさい?
ほいほい。肝臓さーん。
「調べた結果、恐怖が増したよ‥。ホントとに魔王じゃん‥」
あの魔王様は1時間に数匹蜂を産みだし、500匹くらいの家族で暮らしてるらしい。
弱い蜂や弱った蜂は殺されて食べられちゃうらしいので、常時500匹くらいの精鋭部隊らしい。
修羅だなこの人たち‥。
基本は蜂たちに狩りや巣の防衛をさせてるけど、有事の際には自らを最大戦力として、蜂数百匹を引き連れ前線で無双するらしい。
なんてフットワークの軽い魔王だ‥。
滅ぼされた国もあるらしく、勇者とか聖女みたいな英雄だけに頼らず、国一丸となって対処しなきゃいけない厄災らしい。
恐ろしすぎるわ!
その魔王様、いま目の前を部下達を引き連れパトロール中です。
あっぶねえぇ‥!
蜂が減ってきたので偵察にいらっしゃったらしい。
隠密さんのレベルを上げるのが数分遅れていたらどうなっていたことか‥。
ありがとう!優秀トリオ!
しかしコレは‥。
「魔王様だけでも恐ろしいのに、周りの蜂が‥。多すぎるでしょ‥!」
基本1対1で不意打ち&暗殺してきたもはや雑魚扱いの蜂だけど、魔王様の傍でやる気満々のコイツらはいままでとは動きが違う!
は、速い!そして強い!
あの硬そうな虫がまるでプリンのように‥。
魔法も凄え!なんなんだあの威力‥。
魔王様の進む道がまあ綺麗!
強すぎるわ!どこが雑魚だ!
ありがとう優秀トリオ!アタシが無事なのは、みなさんのおかげです!
「ふう、行ったか‥しかしこれからどうすればいいんだ‥え?作戦がある?さすが優秀トリオ!アップさんまで‥。え、あ、アップさんが語りかけてきたあぁぁ!?」