66話 圧倒的
さあ、反撃開始だよ!手を焼かせやがって…!許さねーぞテメーら!
でも一匹倒すまでは冷静に慎重に。
見つかるともう手に負えないからなあコイツら。
見つからないようにまず一匹仕留めよう。
さてどうやってトドメまで持っていくかねえ。
まあでもバレてないから倒す方向さえ注意すれば2発入れるの余裕かな?
…あれ?攻撃したヤツにはバレるけど、その後また隠れられるのかなあ?
うーん…気になるなあ…。ちょっとやってみよう。
「コソコソ…おら!スバシャア!…コソコソ。おお!見つかってない!成功だ!知らせを受けた他のヤツらにもバレてないね。ププー!全員キョロキョロしてるよ。」
あーはっはっは!こりゃあいいや!
最高だよ出来るコンビ!
こうなりゃ全員一回切ってやろう!
いやあくまで出来るコンビを戦闘で使うための訓練だからね!
けっして復讐でも憂さ晴らしでもないから!
ププー!
数分後
だーはっはっは!
全員ぶった切ってやったぜ!
凄えよ出来るコンビ!
結局一回も見つからなかったよ!
ヤベー!
コイツらデカすぎて部屋結構キツキツなのになんで見つからないんだよ!
やっぱこの2人パねえ…!
色々試したけどレベル85まではこの感じでいけそうだね。
それ以下はこの状況じゃあ無理。
部屋の広さや数で変わりそうだけど。
「さーて、それじゃあトドメと行こうか!好き勝手攻撃してくれやがってよー!絶対に許さん!今こそ復讐の時!キサマら皆殺じゃー!がーはっはっはー!」
数十分後
「これでラスト!オラ!飛び蹴りー!よっしゃー!楽勝!圧勝!大勝!アタシ最強!おとといきやがれ!雑魚が!ぶあーはっはっは!」
最強なのは出来るコンビだけどね。
あー気分いいわー!
コイツらには手を焼かされたからねえ。
最高ー!ヒュー!
「しっかしお母さんのせいでえらい目にあったよ。もう思いつきでトレーニング内容変えるのやめてよね。今回まじでヤバかったんだから!…そのおかげでだいぶ強くなれたでしょう?感謝しなさい?な、なんて人なの…。」
全然反省してねえよ!
むちゃくちゃだよこの人!
はぁ…出会った頃の優しかったお母さんはどこにいっちゃったの…。
え、何お姉ちゃん?
へー、出来るコンビを戦闘中に使う戦い方は9匹同時くらいから教えるつもりだったのかあ。
ずいぶん前倒しになっちゃったね…。
お母さんのせいで…。
しかしこれもう苦戦しようがないんだけど。
こっから先どうするの?
やっぱり出来るコンビ封印?
「まず出来るコンビなしでもう一回7匹同時ね。やっぱなー。ねえ、これは普通にやっていいの?おし、敵を育てなくていいならもう余裕よ!嫌ってほどリンチされたから、育ってない蜂どもの攻撃なんぞ当たる気がしないわ!」
余裕ー、余裕!ちゃちゃっと終わらせますか!
そんでその後が8匹同時ね。
これも出来るコンビなしかあ。
こっちはキツそうだねえ。嫌だなー。
え?今のアタシならなんなくこなせる?
マジかよ!いったいなぜ?
…へー、あのリンチでずいぶん強くなったのか。
うれしくねー…。
お母さん!ドヤ顔はやめろい!
とりあえず今日のノルマを終わらせよう。
もうお腹減ったよアタシ…。




