64話 苦戦
さあ本番はじめますか!
こっからは手加減なしだぜ!覚悟しろや!
…だけどちょっと問題が。
いや、なんでこんな事に…。
「まー分かっていたけどね…。コイツら動きがどんどんよくなってきてない?攻撃する時の味方被害が少なくなってきてるし。攻撃のキレもよくなってるし。回復も早くなってるし。ねえ大丈夫なのコレ?…ええ、お母さんも想定外て…。」
想定外じゃねえだろ!ムダに難易度が上がったよ!どうしてくれんだよ!お母さん責任とってよ!
…どうもしないからサッサと倒しなさいって嗜められたよ。
いつもこうだよ!ちくしょう!
もー、蜂のレベルを上げてどうすんだよ。
なんで敵の育成をしてるのよ。
はあ…めんどーな事になったよ。
「…おっと!ほっ、よっと!避けるのはまだまだなんとかなりそうだね。だいぶキツくなったけど…。これ以上強くなっても困るしさっさとやるか!そこの唯一切ってなかった君!覚悟はいいかね?いくぞコラ!ブシャー!」
ぶっ飛ばしたヤツを追いかけてトドメをっといきたいけど、そうはさせてくれない。
すごい攻撃!く…避けられない!
クソ!なんとか防ぐので精一杯。
一回受けるとコレだよ!クソ!攻撃したヤツに近づけない!これじゃあフレンドリーファイヤも期待できない。
…げえ!もう回復しやがった!どんどん回復早くなってる!味方に任せて回復優先だったなコイツ!
ヤベーなコレ完全に連携が出来てる!
クソ!初めからやり直しじゃん!どーしよコレ…。
数分後
「あー、クソ!手数重視で軽く切ってもダメか!分かってたけど!吹っ飛ばないから追いかけなくていいけど、本人の反撃と周りリンチで難易度上がってるよ!マズイどうしよう。ホントに詰んできたよ。」
あー、もー!どうすりゃいいのよ!
うお!あ、危ねー!
くそ…攻撃後じゃなくても避けきれなくなってきた!
どんどん攻撃の精度が上がってやがる!
ひー!ヤ、ヤバい…!
「ぎゃー!どんどん強くなってる!なんなのコイツら!普通に倒せないんですけど!助けてー!」
いくらなんでも強くなりすぎでしょ!どうなってんのよ!
ええ!?コイツら生まれたばっかなの!?
それでこんな砂が水を吸うように強くなってんのか!
もー!無理だってお母さん!
お願い!水魔法さんで殲滅させてよ!
「やっぱりダメだってよ!ちくしょう!じゃあせめて刀ちゃんでの遠距離攻撃は許可してよ!闘気や魔法を乗せた飛斬を使わしてくれればなんとかなるよ!これもダメ!?じゃあどうすりゃいいのよ!」
接近戦オンリーじゃあもう無理だってば!
ギャー!避けるのキツいよー!
「クソが!昼メシお母さんのリクエストに応えたのにこの仕打ち!許さねーぞお母さん!ああん?まだ全然なんとかなる?いや無理でしょ!このいっぱいいっぱいなアタシを見なさいよ!」
予想される1対10はこのくらいの難易度だからここで練習しときなさいだあ?
嘘つけ!想定外って言ってたくせによー!
あークソ!どうしょう…。




