63話 嵐
「じゃあ状態無効さん、酔いを飛ばしてちょーだい。おー!スッキリ、クッキリ!ありがとー!おーし、ほんじゃあ覚悟を決めてやりますか!いくぜ刀ちゃん!体さん!やー!」
こっからは攻撃受ける事になるだろうからね。
気合入れないとやってられないよ。
…お!来た来た。
そんじゃあいつも通り拉致するよ。
桃を置いてっと、ほーらコイコイ。
…!?ピュン!ジー…。キョロキョロ。…ムシャムシャ!…!?バクバク!ウマウマ!
ほい閉じ込めーっとね。
ホント簡単な仕事です。
「バカなヤツらだぜ。さあ始めるぞ。とりあえず蹴飛ばすかあ。オラ!オラ!オラー!…ほー、いつもより迫力あるねえ。やっぱ壁はここからかあ。…ふう。よし集中…!やるぞー!」
まあでも1匹倒せば楽になるからね。
最初がキツいだけ、ここはまだ難易度低めよ。
さあ!ちゃっちゃっと倒すぜ!
…ん?何よお母さん?…ええ!?全員に一撃くらわせるまで倒すな!?そんな無茶な!
「そんな急に言われて…げえ!あぶ!…ちぃ!分かったよ、やりゃあいいんでしょ!やりゃあ!よーし、まずは1番後ろで針飛ばしてるテメエだ!シャっと回り込んで、おりゃあ!…げ!もう捉えられた!ぐうう…!次々とコイツら…!」
うおお!ぐぎぃ…!す、凄い攻撃の嵐!
なにこれ!一回受けたら止まんないじゃん!
ぐう…刀ちゃん!体さん!闘気さん!捌ききるよ!いくぞー!
くう…痛!なんとか凌いで安全地帯に移動できた…。
ああ、もう!結構イイの食らっちゃったよ、クソ!
攻撃後の6匹同時集中攻撃。
予想してたけどやっぱこれが避けれない。
コイツら同時魔法してくるわ、大爆発する針飛ばすわ、広範囲攻撃をタメなしで撃ってくるわで避ける所がないんだよ。
5匹まではなんとかなったんだけど、6匹から密度が違うんだよね。
もう攻撃後に避けるのは無理ぽい。
もー!1匹違うだけなのに!
「…ちい!切ったヤツがもう復帰して攻撃参加してきた!ちぃ!思ったより近づけなかったからやっぱりフレンドリーファイヤ減ってる!まだ2割ちょっと体力残ってんな。くそ面倒!」
まあでもこっちも態勢直したから避けるの余裕よ!ヒョイヒョイ!
攻撃後じゃなけりゃ当たんねーんだよタコが!
さあ次…ええ!?回復するまで待つの!?マジかよ…。
なんて無駄な時間…。
「まあ攻撃後じゃなければ全然余裕で躱せるけどさあ。ほいほいっと!…しかしこれもどうなるかねえ。勘さん、何匹までいけそう?…8匹までかあ。9匹からは最初から地獄だね。」
真の地獄は9匹からかあ…。
はあー、やれやれだよ。
…お!もう全回復した。
回復はえーなコイツ…。
トドメ刺しそこねるとこうなるのか。
はあ…イヤだなあ。
さて仕切り直し、また最初からいきますか…。
6匹まで一撃入れたよー。
「あークソ!いてー!やっぱ攻撃受けちゃう!難しいなあ。…そういえば次で7匹目だしもう倒しちゃっていいの?いいのね?よし、さっさとぶっ殺すぜ!っと言いたい所だけど注意しないとね。ここも危ないよ。」
最低2回は切らないと倒せないからね。
しかも吹っ飛んだの追いかけなきゃいけないし。
慎重にやらないとね。
いくよ刀ちゃん、体さん!




