61話 同士討ち
いつも通り蜂5匹、拉致ったよ。
美味しそうに桃を食べておる。
しかしさすがに狭く感じるね。
やっぱデカすぎるんだよなあこの蜂。
さて素手じゃ2匹同時が限界だったけど、刀ちゃんはどうかねえ?
3匹同時いけるかなあ?
まあ、とりあえずやってみよう!なんでもチャレンジよ!
「ウットリしてるねー。美味しかった?よかった、よかった。じゃあ食い終わったんなら始めるぞ!残虐ショーをな!ゲシ!ゲシ!蹴り、蹴り!さーて、とりあえず2匹同時から行こうか!」
たまには先制攻撃だ!
アタシからいくぜ!
まずは正面から正々堂々ぶった切り!
おりゃー!
すぐさま近くのヤツに回り込んで、同じ方向にぶった切り!
だりゃー!
げえ、危ねえ!
周りから集中攻撃されてる!
やっぱアタシの攻撃中は動きについてこれるみたいだね。
だが無視して無理矢理突破!
2匹まとまってぶっ飛ばした所にトドメを刺しにいくよ!
なんか素手でやってた時よりだいぶ弱ってるね。
反撃の準備も出来てないよ。
これなら警戒せず思い切って攻撃できるぜ!
刀ちゃんなら一撃で6~7割減らせるから、2発で倒せる。
つまりあと1発ずつ入れれば倒せる!
勝った!くらえー!
「…!?うおお!?アブ!しっかりカバーしてきやがった!やるね!だけど味方ごと攻撃したから、あの子らもう瀕死だよ…。トドメっと。」
もうちょっと考えて攻撃しなさいよ…。
やっぱバカだなコイツら…。
あれ?これは10匹同時でもいけるんじゃあ?いや、まさかね…。
「なんか拍子抜けだな…。まあいい、残った3匹で同時に倒せるか実験するか。さてどうなる事やら…。」
とりあえず3匹ぶった切って、同じ場所にぶっ飛ばしすぜ!オラ!オラ!オラー!
トドメ…おお!?最初にぶっ飛ばしたヤツが反撃しよった!続けて2、3匹目も!ちぃ!態勢戻された。
うーん…。これは他に敵がいたらちょっとキツい感じだね。
刀ちゃんは2匹までが安定かな?
「失敗かあ…。もういいや、倒しちゃお。えい、せい、やー!っとな。はー、やっぱ他に敵がいるときの同時撃破がキツいねー。攻撃当たりそうになったよ。あと刀ちゃんで3匹同時は無理だなこれは…。接近戦しばりじゃあ、大剣で3匹同時が限界だねこりゃあ。」
あとやっぱアタシの攻撃中は動きについてこれるみたいだね。
なんか攻撃した後捉えられるんだよなあ。
今のアタシについてこれるとはさすが化け物蜂だわ。
ただ…。
「あの同士討ちはないわー。まじバカじゃん。あれはないわー。あれなら大剣でぶっ飛ばして体力1割にして、同士討ちしてもらえば終わりじゃん。ねえ、これホントに苦戦する?10匹でも余裕でいけそうなんだけど…。」
大剣だと楽勝な気がしてきた。
勘さんはどうよ?
…勘さんも大剣なら比較的余裕と判断してるね。
やっぱなー。
いやー蜂がここまでバカだとはね。勘さんの意見変更もしゃーない。
どうするお姉ちゃん?
ふむふむ、まーそうだね。
やっぱ大剣は封印かあ。
まあ強すぎるからしゃーない。
つーことは刀ちゃんでいくのか…。
勘さん、刀ちゃんだと…やっぱ結構苦戦するか。
だよなー。
なんでも7匹くらいから攻撃した瞬間に誰かに補足されて順次攻撃されるからダメージ負ったヤツに近づくのも難しくなるらしい。
近づけないとフレンドリーファイヤも減るからなあ。
大剣なら9割確実に減らせるけど刀ちゃんだと6~7割くらいだからそこがキツいよねえ。
「はー、大変そう。で、お姉ちゃん次の数は?6匹ね。まあここまでは余裕だね。問題は次か…。ここでしっかり練習しないとね。」
お昼はまだまだ食べれそうにないね…。




