表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/79

58話 兵隊

「おっはろーん!昨日はお肉とお酒で最高最強だったね!いやー、楽しい飲み会だったぜ!」


ウイスキーも新たに10種類つくってホントしあわせ…。

今日は何飲もっかなー。

…分かってるって、やりますよ、やりゃあいいんでしょ!やりゃあ!

はー、憂鬱…うげー…。


…こんな気持ちでトレーニングしても何も身に付かんなあ。

しっかりしろアタシ!ペシペシ!

おっしゃー!

へこんでてもしかたねえ!

やるぞ!気合だ!気合だ!気合だー!やー!やー!やー!


「おっしゃあ!やるぞコラ!…ふむ。ねえお母さん、お姉ちゃん、最初から1対7にしてくれない?いやあ勘さんがさあ、1対6までなら余裕があるって教えてくれたから。一日50匹しか倒しちゃいけないしさあ、3匹からじゃあなんかもったいない気がして。」


…!?アンタ誰!?偽物なんじゃないの!?ってビックリされたよ。

失礼だろ!アタシだってたまには真面目に考えるわ!いま気合入ってんだから水を差すんじゃねえよ!

たっくよー、ほんでどうすんのよ?オッケー?

半分了承だった。

今回は本当に危険だから慣らしてほしいみたい。

1対4からになったよ。

本当に危険なのか…。んん?


「はて?ところでどうやって4匹も閉じ込めるの?アイツら微妙に距離あるし難しくない?1匹ずつじゃあ仲間呼ばれそうだし。女王にバレたら寄生虫作戦が終わってしまうよ。」


マジでどうすんのよ。

え、入口を増やすの?新たに9個?今から?マジかよ…。

嘘でしょ…。

もー!つーか昨日の内に言っといてよー!

え?徹夜で酒つくってたアンタのせいですと?

は!その酒を夢中で楽しんでいたのはどこのどなたですかねえ!

ああん?


「はー、気合入れたらコレだよ…。しゃーない、さっさと作りますか。エッコラサッサっと。…しかし相手がバカとはいえ、最大10匹同時はなかなか難しいんじゃねーの?」


上手くいくかねえ?

失敗して全部台無しにならなきゃいいけど。

いやマジで。


あの蜂は10匹一隊で行動してるんだよ。

ある程度の距離を保ってお互いをカバーしてる。

だから一撃で見つからないように、かつ静かに倒さないと隊員を呼ばれてリンチにされる恐ろしすぎる魔物なのだ。

ただでさえ魔王クラスに強いのにこの隙のなさ…。

もっと油断しろや!クソが!

ただバカだから知らない内に数が減っても気づかないんだよね。

迷子になるヤツや単独行動するバカもたまにいるし。今まではそのへんを利用して稼がせてもらったんだよ。

はたして今回はどうなることやら…。


「よし、入口出来た。そんで中はこのままでいいの?もっと広くする?ふーん、このままでいいのか…。うーん、でも最大10匹と戦うには狭くない?これじゃギュウギュウだよ。」


え?広いほうがアタシには危険なの?なぜ?

ああ、アタシ接近戦しばりだからかあ。

なるほど確かに危ないわ。

いやー、みんな優しいね!色々考えてくれてうれしいよ!愛されてるなあアタシ!

…慣れてきたら広くするのね。

クソ!言うと思ったよ!鬼め!


「さて…それじゃあ始めますか。間違いなく入口を素早く開け閉めするのが今日一番の難所だなこれは…。」














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ