表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/79

52話 ワイン

「えーと、ワインのつくり方は…。ふむふむ。潰して、発酵、圧搾、樽熟成、澱引き、濾過でワインになるのね。白ワインは皮と種を除いて潰しと圧搾を逆ね。そんな難しくないね。簡単、簡単…。いや簡単じゃねえよ。」


これを簡単に感じるとは…。アタシ調教されてるなあ。こえー。

さーて、まずは葡萄選びだね。

出来るコンビが選んでよ。葡萄変えて赤と白5本ずつくらい作ろうよ。

おお!あの出来るコンビがキャキャしてる!珍しいー!かわいいー!

ひっひっひ、照れない、照れない。さあ好きなの選んでくだせえ!


「ふむ、赤用も白用も聞いたことない品種だねえ。ほうほう、へー、やっぱり幻のやつかあ。幻ばっかり使ってるからもう幻感がねえなあ。」


アタシにとっては一般果物と変わらんなもはや。悪いね幻のヤツ。

ん、なに?ほー、白2つはスパークリング用なのね。炭酸ワインたあセレブだねえ。アタシ飲んだことないよ。

そんじゃあ始めますか。目標は一種10樽。トータルで100樽だよ。

ちゃっちゃといくぜ!


一時間後


「仕事が早すぎるぜアタシ。どうよ出来るコンビ。へへへ、お褒めの言葉をいただきました!やったね!」


出来るコンビに喜んでもらって嬉しいね。少しは恩が返せたかな?

しかし壮観だねえ。樽いっぱいだよ。

樽もこだわったからねえ。ウイスキーとはまた違う魔力の高い木からつくった魔樽だよ。

しかし全種類樽を変えるとは思わなかった。こだわりすぎだよ、おばあちゃん。

…うーん、でも100樽は多すぎたかも。いつものボトルに入れると何本分なのかね?


「え、1樽で約300本!?つーことは30000本分!?つくりすぎだよ!アホかアタシは!またやっちまったよ!」


ウイスキーならまだしもワインこんなにいらねーよ。米酒もいっぱいあるし。はー、またやっちまったぜ…。

まあしゃーないか。ほんでどんくらい寝かすの?100年くらい飛ばしちゃう?


「ふむふむ、樽で寝かすんじゃなくてボトルで寝かすのね。ウイスキーとは違うのか。そういえばボトルがいっぱい並んでるの見たことあるなあ。え、あとワインは別に寝かせない?そうなの?」


何十年前のワインとかあるけど?どうゆう事なの?

ほうほう、へー、何年につくったワインって事かー。そういう事なのね。

熟成してるんじゃなくて保存してたのかあ。

え?でも瓶内熟成はあるの?飲み頃がワインによって違う?コルクで…多いよ!難しいな!

はー、結構めんどーだなあ。全然知らなかったよ。ウイスキーには詳しいんだけどねえ。アタシはウイスキーを愛しているのだ。


「じゃあとりあえずボトルに入れますか。え、この赤はすこし樽で寝かすの?じゃあ水魔法さんと植物魔法さんお願い。こっちの赤はさっさと出すのね。で、こっちの白のスパークリング用はボトルで…」


はー、忙しいねえ。やっぱ10種類は多すぎたよ。

それでボトルに移したらそれぞれ飲み頃まで瓶内熟成ね。え、飲むときにすればいいからそのままでいいの?はいはい。それでコレが…。

はー大変、大変。


数十分後


「出来たー。30000本はヤべー。多かったよ…。ところで保存は大丈夫かね?へー、次元魔法様でバッチリかあ。やっぱパねえな次元パイセンは。さあ出来るコンビ。何から飲みますかー。」


この一番重厚な赤ワインからかあ。赤は渋くて苦手なんだよあ。白の方が飲みやすいよね。

ぐびー。


「…!?な、なんなのこれは…。ええ?ごくー。ひ、ひいい~、うますぎる…。これはもう神さまの飲み物だよ…。」


ウイスキー一筋なのにぐらつきそう。ヤバいよこれは。

ぐびり。

はー…。しあわせ…。

アタシがバカだったよ。世界中で愛されるのも納得だわ。


「出来るコンビも感動してるねえ。あとお母さんも。お母さんはいつもリアクションがデカくて作りがいがあるね。バカにしてないって!怒んない、怒んない。さあ次は白いこう!」


10種類もあるからねえ。今日はドンチャン騒ぎじゃ!

楽しもうね!












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ