表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/79

49話 極東刀

さてどんな剣つくりますかねー。うーむ…。

あ、アタシ刀ほしい!極東刀。

いつも腰にぶら下げてたからね。一本つくろう。ないと寂しいのだ。

しかしどうやって刀をつくるのかねえ?


「あれなんか変なつくり方なんだよなあ。マジどうやってつくるんだろ?わっかんねー。剣さん教えてくだせー。ほうほう、なるほどねー。うわー意外と工程多いなあ。ひゃーこりゃ大変だね。」


こんなに手間かかってたのか。大変ですなあ。

ちなみに極東刀は刀の中でも人気があるよ。美術品としても実用品でも。

よく切れて折れなくて曲がりにくいからね。

曲がる事はあるけど折れないんだよ、何故か。アタシも曲げた事あるけど折れなかったねえ。

不思議と折れないのはこの面倒なつくり方のおかげだったんだね。

折れる前に曲がっていたのだな。すげー。


「まずは極東玉鋼からね…、ええ!?まず魔導たたらをつくらなきゃいけないの!?大変な事になった…。え、おばあちゃん、たたら要らないの?てかそもそもつくり方が違う?ええ、極東玉鋼もいらないの?それはもう極東刀じゃないじゃ…」


あの玉鋼じゃないとよく切れて折れない曲がりにくい刀はつくれないんじゃないの?

え、アルティメットインフィニティビューティフル合金使うの?

刀もいけるのかあの合金は…。そんでつくり方は?

ふむふむ、うわー全然違う。なにこれ。

難しいなんてレベルじゃない。ほんとの神業じゃん。

アタシにできるのこれ?

ふむ、MAX剣さんとMAX鍛冶さんがいればちょー余裕ですか。

いつも通りですね。ええ。

おし!そんじゃあ気合入れていくぜ!やー!


30分後


「こ、これは…。ええ…。いや凄すぎてなんというか。はー、なんかもう引くわー。使っていいのコレ?」


いままでも凄いもんつくってきたけど、コイツは桁が違うよ。

なんつー美しさ。ヤベー…。

あのよく分からない神業で仕上げたアルティメットインフィニティビューティフル合金が光輝いてるよ。

はあー、見とれちゃうねえ。ずっと見てられるよ…。


「うわ凄い。魔力も闘気も凄い通る。すげー。もともと極東刀は魔力や闘気と相性いいけどこれは別格だね。」


極東刀は素でも優秀だけど、さらに魔力や闘気のオーラを纏いやすいんだよね。

オーラを纏うと切れ味や耐久性が上がるよ。

まあオーラを使える人間は少ないけどね。

難関の冒険者試験に合格できるくらいの実力がないと。

そうアタシは下っ端冒険者だったけど、普通の兵士や賊なんかよりずっと強かったのだ!

地元じゃあ暴れん坊ガールと恐れられたもんよ。


「ふむ、しかし軽いね。軽すぎるよ。極東刀もどっちかつーと軽い武器で格上には通用しなかったけど、コレははるかに軽いね。これじゃなあ…。え、地魔法さんを使う?武器にも使えるの?こうかな?おお!?」


凄え重くなった!マジか!

地魔法さんヤベえ!武器にも出来るのかよ!

おー自由自在だあ。

これなら普段はもっと軽くして当たる瞬間だけちょー重く出来るね。

つえー。最強じゃん。よし、最強刀ちゃんと名付けよう。


そういやあ最強刀ちゃんの素の切れ味はどうかな? おし、アダマンタイトの柱を出そう。でろー。

このダンジョンではアダマンタイトさんは基準点なのだ。

かわいそうに…。表じゃ最強クラスのレア金属なのにね。


よし、実用性ゼロの抜刀術でいくぜ!

かっこいいけどマジ使えない技だよ。好きなんだけどね。

格下相手に遊ぶくらいしか使い道がないんだよなあ…。

よく賊どもを相手に抜刀術で虐殺して遊んだもんよ。でも格上にはダメだったね。全然通用しない。

だが、今のアタシはMAX剣さんがいる!

きっとそこそこ使える技になっているに違いない!

じゃあ魔法やオーラ無しでチャキーンっとな。


「うお!?抜刀から納刀まで一瞬だったよ!自分でビックリ!おお!アダマンタイトさんがキレイに真っ二つ!凄え切れ味じゃん!」


いやー、いつも悪いねアダマンタイトさん。


しかしこりゃ凄いよ!最高の刀が出来た!

そんじゃあ嫌だけどトレーニングやりますか。

え、まだ剣つくるの?げー…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ