48話 反抗
ノルマが終わったよ。お昼前にね。
まあ楽なモンだったよ。
しかし…。
「まーた地獄のトレーニングかよ。はー、やる気でねー。」
やだなあ。憂鬱。めんどー。
お姉ちゃんのトレーニングってキツいんだよね。
はー…。いや剣に憧れはあるんだけどね。
たいした腕じゃないけど国から持ってきた刀いつも持ってたし。
ただもうちょっと無双モードで暴れたかったよ。
「まあとりあえず昼メシだ。嫌なことは忘れよう。みんな何食べたい?お、姐さん、なになに。ほーん、ラーメンかあ。いいねラーメン!アタシも食べたい!」
大好物の1つをまたすっかり忘れてたよ。
ありがと姐さん。やっぱ姐さんはどんな時も頼りになるねー。
よし餃子と炒飯も作ろう!
カロリーなんて気にしない!
まずはラーメンから。
さーて植物オンリーでどうやって作ろうかねえ。
まずはスープを…。
一時間後
いただきました!
はーしあわせー。ちょーうまかったよ!
やっぱ味噌ラーメンが一番好きだねアタシは!
みんなも気に入ったようで何より。
またお母さんがウットリしてるよ。飲み食い好きだなあこの人。
次は醤油ラーメン作ろう。キリっとスッキリしたヤツにしようかねえ。
「あー美味しかったー。もう何もしたくない。ゴロゴロ。ゴロゴロ。ギャー!ウソウソ、やります!やりますよ!そんな怖いオーラ出さないでよ!もー!」
こえー。おふざけすら許されない。
しゃーねーな、ほんじゃまあ剣取りますか。
レベルは?ほう、MAXですか!いいじゃない!
よっしゃ!妹ちゃんいきますか!マーックス!チャキーンっとね!
おお、こ、これは…。
「ひゃー…。つえー。たいした腕じゃないけど剣振ってた人間だからね、この凄さは流石に分かるよ。すげー。しかも体さんと相性バッチリじゃん!地魔法さんと風魔法ちゃんもあるし。あかん。アタシ接近戦最強無敵になちゃったよ。」
いやーまいったね!これから敵なしだよ!
困った、困った!あーはっはっはー!
え、調子にのらない?魔金級には通用しない?才能ないんだから真面目にトレーニングしなさい?
酷すぎる!そこまでいうかね、まったく!
あと才能ないっていうなよ!流石に泣くぞ!
お説教コンビめ!クソ!許せん!
…そうだ!
「…よーし、夕飯は虫オンリーにしてやろう。お、なによ慌てちゃって。アタシに虫を勧めたのはあんたらやろうがい!なに嫌がってるんじゃコラ!ひっひっひ。雰囲気で虫苦手なんだろうなってーのは感じてたんだよ!大丈夫!アタシとおばあちゃんが最高に美味しく仕上げて上げるよ!あーはっはっは!」
くっくっく…。晩御飯が楽しみだね!
初の反逆である。
アタシはリベリオン系美少女なのだ。
まあちゃんと美味しく料理するから安心してよ。
さてほんじゃあトレーニングやりますか。めんどー。
え、最初に剣つくるの?
そりゃそうか。どんな剣になるのかなー?
しかしお母さんとお姉ちゃん、全然喋らなくなったよ。大丈夫?
まあ虫を食べる事に変わりはないがな。




