46話 酒盛り
「おーし、できたー!純米酒6種、純米吟醸2種、純米大吟醸2種。一升瓶20000本分。つくりすぎだよ!バカかアタシは!」
まさかタンク一つで2000本も出来るとは…。でかいタンクだと思っていたけどね。
米酒こんなにいらねーよ。はー、どうしょう…。
しかし慣れたから2時間もかからなかったよ。はえー。
自分が恐ろしいぜ。
はー…まあしゃあないか、さあまずは純米酒から。純米酒1号ちゃんからいこう。
ぐびっとね。
「う、うまー!適当につくったやつと全然違うよ!ア、アタシはとんでもないモンをまたつくってしまった…」
美味しすぎて世に出せないよこれは。
暴動が起きちゃう。それくらいヤバいね。
美味い!旨い!
米の感じちょーいい。この米美味しいわ。まさに米酒になるために生まれてきた米だね!
ぐびぐび。ふー!さーてこっちはどうかな。
え?味見ですよ、味見!しょうがないんです!
「ぷはあ!いいね、いいね!6つ全部素晴らしいよ!味も香りも全然違くて‥。はあ‥。アタシはとんでもない米酒をつくってしまったよ。うっとり。」
またまた芸術品をつくってしまったようだよ。
やれやれ。困ったね。
よし、そんじゃあ吟醸と大吟醸もチェックしてみますかね。
すっかり肥えたアタシの舌を満足させられるのかねえコイツらは…。
「…う、うまい…。なんて爽やかなの。でも芳醇な感じもあって…。うーん、見くびっていたなあ。まさかこれほどとは…」
めちゃめちゃ美味しいね。これはいいフルーティー!
キリッとスッキリ!飲みやすい。
これは好きだわ。美味い!
まあでもアタシは純米酒の方がやっぱり好みかな。これぞ米酒って感じがいいのだ。
「うーん、しあわせー。美味しいねー。しかしみんなも一緒に飲み食い出来ればいいのにねえ。アタシのつくったもんを味わってほしいよ。残念だね。…え、出来るの!?」
どうやって?
てか、出来るなら早く言ってよ!もー!
ふんふん、ほー、食べる時にみんなと繋がってる感じになればいいのか。
よく分かんねえなあ。フワフワしてる…。たまにこういうフワフワしたのがあるんだよなあ。
まあとりあえずやってみるか!こういうのは勢いだぜ!やー!
「じゃあアタシ一番のオススメ、30年物のウイスキーから。ええ、やっぱりウイスキーが好きなんですアタシ!ぐびー。どうよ?成功したかな?‥ええ!?お母さん!?リアクション大きい!意外!」
意外な人がテンション高いとひびるよね。
そんな感じ。
お母さんが気に入ったようで何よりだよ。
ふむふむ、みんなも気に入ったようだね。よかった、よかった。
しっしっし!これで毎晩飲めるぜ!お母さんとお姉ちゃんも文句は言えまいて。
怒ってもダメでーす!ひっひっひ!
ほら今度は純米酒3号ちゃんだ!
おつまみは味のしみた大根だよ!
ひゃひゃひゃー!腰抜かしよったで、このねーちゃんたちよー!
おらおら!次は…!
「やべえ、日付変わっちゃった。はやく寝ないと。飲みすぎちゃったぜ。」
調子乗っちゃったね!すまん、すまん。
ふーんだ!お説教コンビの説教は今は効きませーん。
一番楽しんでたからねえ。ひーひっひっひ!
明日も飲もうねー!
おやすみー。




