45話 米酒
「よーし!ノルマ達成!あー疲れ…てない!元気いっぱいだよ!自分が怖い!」
自分にドン引きだよ。
はー、やっぱ時間かかったねー。覚悟はしてたけど。
まあ思ったより楽しかったしいいんだけどさー。
うーむ…、やっぱ攻撃が軽すぎるんだよあ。
これで倒せるのが凄いよ。体さん凄すぎ。
明日はどうする?お姉ちゃん。
ふむふむ。おー!地魔法さんと風魔法ちゃんのコラボ解禁!?マジ!?
やったー!絶対楽しいじゃん!
瞬殺確定だぜ!
「さー、晩御飯つくろう。なんにしよっかなー。お、姐御が提案?珍しいね!なになに!ふむふむ、おー、カレーかあ。いいじゃんカレー!よし、今日はカレーにしよう」
大好物を忘れてたよ。さすが姐御!感謝、感謝だね。
肉なしカレーである。
虫入れてもいいけど‥うーん、なんかなあ。
うむ。野菜オンリーでいこう。
じゃあまず食材つくるぜー。スパイスもつくるぜー。
つくったー。
料理つくるぜー。
出来たー。
いただきまーす。
ごちそうさまー。
いつもながらはえー。そしてこのカレーは美味すぎる!
スパイスがヤバかったね。あんないい香りのカレーははじめてだったよ。おばあちゃんセレクトブレンドはパねえ…。敵わないぜ。
しあわせ。しあわせ。
はー…クソダンジョンに閉じ込められてる事も忘れちゃうね。
食べてる時だけな!この憎しみはクリアした後、ダンジョンをギタギタに破壊して晴らさせてもらう!
絶対に許さないからな!覚悟しとけ!
さて寝るまでまだ時間あるし、久々にお酒つくろっかなー。
いいよね!お説教コンビ!たまには息抜きさせてよー!
お、許可が下りた!やったー!
ありがとうございます!ありがとうございます!
よーし、何つくろっかなー。
別の感じのウイスキーは必須でしょう。うむうむ。
芋焼酎も欲しいね。アレも好きなのよ。特に芋臭いやつが好きなんですよアタシ。
あ、そういえば米酒つくり直さなきゃ。忘れてたよ。料理に使ってるだけだからね。
うーむ、料理専用の米酒も欲しいなあ。
アタシ出身の極東料理ばっか作ってるし。極東料理は米酒をいっぱい使うのだ。
うん?おばあちゃんなに?ほうほう、何種類か米酒が欲しいの?
そーか‥ふむ。よし、今日は米酒をつくろう。おばあちゃんのお願いじゃあしょうがない。アタシに断れる訳がないのだ。
「アタシは純米酒が好きなんだよねー。飲み用はコレにしょう。純米吟醸や純米大吟醸はいまいちなんだよな。フルーティーなのが苦手。白ワインでいいじゃんと思ってしまうのよ。ところで料理に合うのはどんなやつなの?おばちゃん」
ほうほう、純米酒でいいのか。やっぱりねえ。米酒といったらコレよ!旨みが違うよ!
え、料理用と考えずに飲むために何種類かつくればいいの?
なんて素敵な提案!やっぱおばちゃんなんだよなあ!最高!
「おし!それじゃあ思い切って10種類くらいつくりますか!楽しみ、楽しみ!ん、何おばちゃん?え!純米吟醸と純米大吟醸もつくるの?なぜ?あんま好きじゃないんだけど。純米酒の数が減るし」
絶対これも美味しいからつくろうと押し切られたよ。
まあおばあちゃんが言うならしょがないね。
アタシはおばあちゃんには逆らえないのだ。
ほんじゃあ酒つくりを始めますか!




