39話 防具
「防具にするのがもったいないね。はあーきれい…」
宝石とかに興味がないアタシでもコレには夢中だよ。ちょーきれー。ヤベー。
「そういえばこの子名前がないんだっけ。かわいそうに。しゃーない!アタシが名付け親になってあげようじゃない!いいって、いいって!遠慮なんていらないよ!」
この美しさ。優雅さ。
そして世界最強最高の合金。
このへんの感じを出したいい感じの名前かあ。
責任重大だねえ。うーん…。
「…よし、決まったよ。アンタの名前はアルティメットインフィニティビューティフル合金よ!ヤベー…。ハンパねえよコイツは…。」
ちょっとカッコよすぎるけど、この子にはあってる!
そのくらいの器だよアルティメットインフィニティビューティフル合金ちゃんは!
究極で無限で美しい。ピッタリだよ!
いやー、いい仕事したねえ。やっぱアタシのセンスやばすぎでしょ!
あーはっはっは!
「ヤバすぎてみんな絶句してんじゃん。照れるー!ほんじゃあ防具つくりますか。」
そんでどんな感じの防具なのよ?
え、全身鎧タイプ?
ふーん、まあ今のアタシなら着て動くのは問題ないけど。
あれゴツくて可愛くないんだよねえ。まあ安全第一かあ。しゃーない。
え、出来るコンビがデザインしてくれたの!
マジか!急に期待値上がるぜ!
デザインはこれ?おー!いいじゃん!
全身鎧ちゃあ全身鎧だけどちょっと軽めでカッコイイ!
さすが出来るコンビ!アタシ気に入りました。
「テンション上がってきたー!そんじゃ造りますかい!お母さん、おばあちゃんよろしく!えーとまずはアルティメットインフィニティビューティフル合金を‥」
数時間後。
出来たー。疲れて‥ない!
アタシどうなってんのかね?超人系美少女である。
しかし、いやーめっちゃいい!
カッコイイしキレイだし、はー‥。見とれちゃうね。
よーし、着てみよう!
「ひゃー!ヤベー!アタシカッコよすぎんじゃん!もう勇者を超えたよ。超勇者だよ。これから職業きかれたら超勇者と名乗ろう」
下級冒険者から超勇者にクラスチェンジしてしまった。
まいったね。みんなの明日を守るために戦わなくてはいけないよ。
やれやれだよ。
「え、バカなこと言ってないでもう寝なさい?酷すぎる!寝させなかったのはアンタらやろうが!」
ぷんぷん!なんて人たちなんだろうね!
しかし明日は地獄だしさっさと寝るか。
はー憂鬱。
それじゃみんなおやすみー。グッナイ!




