37話 訓練場
「そんじゃあ訓練場をつくりますか。ぐびー。地魔法さん、お願いしゃーす。」
ごくー。
うむ、とりあえずこんなもんかなあ。
戦うだけだしテキトーでええやろ。
ぐびー。
ギャー!お説教コンビにキレられたよ!こえー!
はい、お酒飲みません!
真面目にやります!
オス!
「厚さオーケー!防音もオーケー!任務完了しました。オス!」
真面目に素早く、丁寧にやりましたよ。
あー疲れた。やれやれだよ。
「いい感じかな?どうよみんな。うむうむ、悪くないけど微妙ですか。厳しいねこの人たちは。もー!」
ええ、どこが微妙なのよ?
うむうむ、床が綺麗すぎるのか。もっとデコボコさせろと。
なぜ?綺麗なほうがいいじゃん。
ほうほう、綺麗な所で戦うことなんて果たしてどれだけあるのか?確かに。嫌なこと言うなあ。
あと素材が不安?
えー、アダマンタイトでつくったんだけど。アダマンタイトですよ?
これで不安って…。あの蜂!化け物め!
くそー!せっかくつくったのに!やり直しだよ!え、なによお母さん。
「え!地魔法さんレベルMAXにしていいの?うれしいけどなぜ?ほうほう、強度の問題かあ。やっぱりちょっと不安があるのね。万が一にも大魔王にバレるわけにはいかないもんなあ。寄生虫作戦が終わってしまう」
めんどーなこったい。あー、いやだ、いやだ。
はー、しゃーないやるか、よし妹ちゃんいつものいくよー!
マーックス!ジャキーン!
「うーん、相変わらずなんとなくとしか分からん。お母さん地魔法さんの変更点はなんなのよ?ふんふん、えー!?お、オリハルコンつくれるようになったの!?」
マジで!?
オリハルコンって勇者の剣とかにつかわれてるアレのこと?
アタシでも知ってる伝説の金属じゃん。
そんな最強の金属をポンポンつくれるようになっただと…。
「こりゃほんとに拉致監禁されて、貴重な金属や植物を生み出す機械にされかねんなあ。恐ろしい。まあ今のアタシを拉致れるヤツらなんてこの世にいないけどねえ。国ごと滅ぼせるよ。そもそも出来るコンビが優秀すぎて近づけまいて。はーはっはっは!」
最強無敵すぎるぜアタシ!ババン!
はいはい分かってますよ、みなさんのおかげですよ。
能力さんたちがいなかったらアタシは雑魚ですよ。
ちくしょう!
「で?なんの素材で部屋つくるの?今なら全部ミスリルにすることもできるけど。アダマンタイトより柔いけど水結界つかうなら相性いいよね。…ええー!?オリハルコンでつくるの!?ヒヒイロカネとアンオブタニウムも!?伝説の三大金属じゃないの!バカじゃないの!」
とんでもない事になったよ。もう早く寝たい。




